徳島大学の研究特集

【終了】高大連携による県内希少植物イシマササユリの香気成分の解析および研究開発の推進

研究期間 2020/4/1 - 2022/9/30
研究課題名 【終了】高大連携による県内希少植物イシマササユリの香気成分の解析および研究開発の推進
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター終了した研究クラスターバイオ農学バイオ人文・社会科学人材育成地域貢献
SDGs 13.気候変動 15.陸上資源
応募課題
クラスター長氏名 宮脇 克行(生物資源産業学部、生物生産系・食料生産工学、准教授)
所属する研究者氏名 野賀田 耕一(徳島県立阿南光高等学校 バイオサイエンス系 教諭)
山崎 玲子(徳島県立阿南光高等学校 産業創造系 教諭)
大田 孝延(徳島県立阿南光高等学校 農業教育系 教頭)
渡邉 崇人(徳島大学生物資源産業学部 生物生産系・応用昆虫工学 助教)
櫻谷 英治(徳島大学生物資源産業学部 食料科学系・応用微生物学 教授)
吉崎 万莉(徳島大学大学院先端技術科学教育部 博士課程 ひかりフェローシップ事業支援学生)
研究概要

世界的に、希少な植物の盗採掘があとを絶たない問題を受け、2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標の1つに「陸の豊かさも守ろう」があり、環境保全・保護活動への関心が高まっている。徳島県においては、県が絶滅危惧I類に指定した希少植物「イシマササユリ」の保護活動などが行われており、先駆けてササユリの培養・育成に取り組んだ新野高校(現:阿南光高校)によりバイオ球根が開発され、その球根の移植による保護活動や生態調査などが30年以上続けられているが、その活動を発展的に継続し、地域に貢献できる環境教育と農業を担う人材を育成するためには、ササユリ培養苗やバイオ球根などの安定生産方法およびその技術指導を支援するための高大連携の研究開発の推進が求められている。そこで本研究では、高大連携により県内の希少植物の貴重な遺伝資源を保護・利用することを目的とし、新野キャンパスに新設されたLED植物工場ラボを活用した光制御によるササユリ培養苗の生育・開花促進技術の開発を行う。その後、ササユリ培養苗を用いた精油および芳香蒸留水の試作や効果的な香気成分抽出法・分離法の検討などの研究開発に発展させ、培養苗を用いた鑑賞用鉢植えや香料などの製品化を図る。さらに、ササユリの誘引物質を特定することにより、土壌微生物や受粉昆虫などの生態系調査や環境保全活動に貢献する。

研究概要図


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研究者の役割分担 宮脇:研究の総括、光制御によるササユリ培養苗の開花促進技術の開発、ササユリの香気成分抽出・分離
野賀田:光制御によるササユリ培養苗の安定生産技術の開発
山崎:高大連携による人材育成・6次産業化教育の推進に関する検討
大田:ササユリの精油および芳香蒸留水の試作に関する検討と評価
渡邉:主に昆虫類を対象とした生態系調査、誘引物質・ポリネーターの予測
櫻谷:主に土壌微生物を対象とした生態系調査、ササユリの香気成分抽出法・分離法に関する検討と評価
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