徳島大学の研究特集

【終了】放電プラズマを用いた新しい炎症性腸疾患治療法の開発

研究期間 2020/4/1 - 2023/3/31
研究課題名 【終了】放電プラズマを用いた新しい炎症性腸疾患治療法の開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター医学終了した研究クラスター基礎工学電気電子バイオ生物バイオ理学化学物理学
SDGs 3.保健 9.イノベーション
応募課題
クラスター長氏名 寺西 研二(大学院社会産業理工学研究部、理工学域、准教授)
所属する研究者氏名 岡久 稔也(大学院医歯薬学研究部 医学域 教授)
白井 昭博(大学院社会産業理工学研究部 生物資源産業学域 講師)
曽我部 正弘(大学院医歯薬学研究部 医学域 特任講師)
中川 忠彦(島根県立大学 看護栄養学部 助教)
研究概要

 炎症性腸疾患は,腸の粘膜に炎症が生じることで腸が正常に機能しない原因不明の病気である。本疾患には大別して潰瘍性大腸炎とクローン病があるが,いずれも根治療法は未確立であり,長期の療養が必要であることを特徴とする。このことから厚生労働省の指定難病に認定され,患者数(平成24年度医療受給者証保持者数として,潰瘍性大腸炎:143,733人,クローン病:36,418人)は年々急増していることから炎症性腸疾患により多くの人が苦しんでいる状況である。現在は薬物療法を中心として寛解に向けた治療が行われているが,ステロイド剤の長期使用による副作用や,TNF-α抗体製剤の薬価が高いなどの問題がある。
 本研究クラスターでは,放電プラズマを利用した新しい炎症性腸疾患治療法の開発を行う。近年,放電プラズマあるいは放電プラズマを照射した溶液を生体組織や細胞に作用させることで治療を行う「プラズマ医療」に関する研究が注目されており,放電プラズマを照射した溶液の抗腫瘍効果等が報告され,新しいがん治療法への応用が期待されている。本研究クラスターでは,放電プラズマを血液に対して直接照射する方法や,放電プラズマを照射した各種溶液を患者体内に点滴等により静注し,血液中の過剰な白血球(免疫細胞)に対してアポトーシスを誘発することで,炎症性腸疾患の寛解を目指す。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 寺西 研二:研究総括,放電プラズマ照射装置の特性と化学活性種の評価
岡久 稔也:炎症性腸疾患モデルマウスによるin-vivo実験
白井 昭博:Jurkat細胞を用いたアポトーシス誘導実験
曽我部 正弘:炎症性腸疾患モデルマウスによるin-vivo実験
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