徳島大学の研究特集

慢性炎症を介した老化制御および生活習慣病病態の解明と予防法の探索

研究期間 2021/4/1 - 2024/3/31
研究課題名 慢性炎症を介した老化制御および生活習慣病病態の解明と予防法の探索
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター医学基礎臨床薬学創薬バイオ農学生物栄養食品バイオ
SDGs 3.保健
応募課題
クラスター長氏名 粟飯原 賢一(大学院医歯薬学研究部、医学域、特任教授)
所属する研究者氏名 船木 真理(徳島大学病院 糖尿病対策センター・センター長・特任教授)
松久 宗英(徳島大学 先端酵素学研究所 基幹研究部門・教授・糖尿病診療分野)
親泊 政一(徳島大学 先端酵素学研究所 重点研究部門・教授・生体機能学分野)
阪上 浩(徳島大学大学院 医歯薬学研究部・教授・代謝栄養学分野)
常山 幸一(徳島大学大学院 医歯薬学研究部・教授・疾患病理学分野)
音井 威重(徳島大学バイオイノベーション研究所・教授・動物繁殖学分野)
池田 康将(徳島大学大学院 医歯薬学研究部・教授・薬理学分野)
池本 哲也(徳島大学病院 安全管理部・特任教授)
吉田 守美子(徳島大学大学院 医歯薬学研究部・准教授・血液・内分泌代謝内科学)
志内 哲也(徳島大学大学院 医歯薬学研究部・准教授・統合生理学分野)
川上 歩花(大学院栄養生命科学教育部・博士課程)
研究概要

近年増加している肥満症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病は、加齢とともに動脈硬化・非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)・慢性腎臓病・フレイルなどの病態進展を引き起こす。またこれらの病態は、現在パンデミックをもたらしているCOVID-19感染症の病態を重症化させる重要なリスク因子であることも明らかになってきた。生活習慣病の基盤病態として「慢性炎症」が注目されているが、加齢とともに生活習慣病の有病率は、上昇するため、老化現象は慢性炎症の制御を受けている事が徐々に明らかになってきている。しかしながらその分子基盤解明や、老化と生活習慣病進展予防の方策は十分確立していない。そこで本研究クラスターでは、(1) 肥満・糖尿病・NAFLD動物モデル構築やモデル動物を用いた中枢-末梢内分泌代謝システム異常の分子生物学的病態解析・慢性炎症と老化の共通基盤分子同定、(2)徳島大学病院・関連病院における糖尿病患者を対象に、NAFLD・糖尿病関連合併症・フレイルの発症リスク因子の探索と慢性炎症制御を介した老化予防介入研究、(3)減量手術効果の臨床的・分子生物学的解析や脂肪由来幹細胞の臨床応用、(4)将来の生活習慣病・老化制御に関わる研究者を育成することを目的とし、クラスター内での研究者間交流・連携を促進する機会と場所を提供することで新たな発想や有機的な共同研究を推進する。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 粟飯原賢一:クラスター統括・セリンプロテアーゼインヒビターによる慢性炎症と老化制御機構の解明・フレイル関連因子の解析・若手研究者交流機会の開催
船木真理:新規の統計解析手法の確立と、それを用いたメタボリックシンドローム対策の食事パターンスコア作成・他の臨床研究と連携し、非糖尿病被験者データの提供
松久宗英:終末糖化産物(AGE)と糖尿病合併症の関連の解明
阪上浩:肥満による代謝システム破綻を介した老化機構の解明
親泊政一:小胞体ストレス応答を介した非アルコール性脂肪肝炎発症機構の解明
常山幸一:肥満・糖尿病・NAFLDモデル動物の開発と病理学的解析
音井威重:ヒト型インスリン産生ブタの作製
池田康将:公共データベースを用いた老化・炎症制御に関与する新規遺伝子の探索と既存医薬品を活用した糖尿病治療への応用
池本哲也:
吉田守美子:アンドロゲンの老化制御および生活習慣病への関与の解明
志内哲也:エネルギー代謝調節における中枢―末梢連関機構の解明
川上歩花:サルコペニアの早期診断と新たな栄養学的介入方法の確立
次世代ひかりトクシマ 競争と共創 徳島大学博士課程からの招待状 ひかり・うずしおプロジェクト 共創の場拠点 SDGs 大学産業院 研究支援・産官学連携センター OTSUCLE logo