徳島大学の研究特集

【終了】次世代DDS拠点形成:従来DDSの常識を超えた薬物送達技術の開発と難治性疾患治療への展開

研究期間 2021/4/1 - 2022/9/30
研究課題名 【終了】次世代DDS拠点形成:従来DDSの常識を超えた薬物送達技術の開発と難治性疾患治療への展開
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター医学終了した研究クラスター基礎薬学創薬
SDGs 3.保健 9.イノベーション
応募課題
クラスター長氏名 小暮 健太朗(大学院医歯薬学研究部、薬学域、教授)
所属する研究者氏名 石田 竜弘(大学院医歯薬学研究部 薬学域 教授)
立川 正憲(大学院医歯薬学研究部 薬学域 教授)
異島 優 (大学院医歯薬学研究部 薬学域 准教授)
稲垣 舞(大学院医歯薬学研究部 薬学域 助教)
大園 瑞音(大学院医歯薬学研究部 薬学域 助教)
清水 太郎(大学院医歯薬学研究部 薬学域 特任助教)
安藤 英紀(大学院医歯薬学研究部 薬学域 特任助教)
研究概要

従来DDS(薬物送達システム)は、腫瘍血管透過性と蓄積性の増大(EPR)効果による開発が主流だったが、ヒトでEPR効果はないとする論文発表から、EPR効果に基づくDDSは皆無になりつつある。

他方、核酸医薬の進歩で遺伝子治療も夢ではないが、適用臓器は肝臓に限られる。肝臓以外の臓器へのDDSが必要だが、未開発のためDDSがボトルネックである。

ところで徳大薬学部には、日本を代表するDDS研究者、ポリエチレングリコール修飾ナノ粒子DDSと免疫研究の石田教授、血液脳関門機構解析のDDS展開の立川教授、微弱電流経皮DDS研究の小暮が在籍し、さらにアルブミンDDSの異島准教授、免疫細胞DDSの清水特任助教、新規抗体誘導法の安藤特任助教、血液胎盤関門機構解析をDDS展開の稲垣助教、微弱電流生体影響の大園助教など、若手・女性研究者も多数在籍する。

これらの英知を結集し、脳など未踏臓器へのDDSやゲノム編集を達成可能な、常識を超えたDDS開発を目指す。さらに国際的に活躍できる若手・女性研究者キャリアパス支援と、院生中心の若手研究者育成を目指した次世代DDS拠点を形成する。

具体的には、①安全な中分子吸収促進技術、②微弱電流によるダイレクトゲノム編集技術、③特異的臓器組織への新規DDS、④中枢関門突破型DDS、の開発を目指す。さらに、全身性エリテマトーデス等の難治性疾患治療法確立を目指す。革新的DDS技術確立と治療効果確認後、医学研究者の合流を乞い、実用化を検討する。

常識を超えたDDS開発と難治性疾患治療への展開、若手研究者育成により次世代DDS拠点を完成させる。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 小暮健太朗:クラスター長、統括、微弱電流によるダイレクトゲノム編集技術開発、Ⅰ型糖尿病治療法開発
石田 竜弘:特異的臓器組織への新規DDS開発、安全な中分子吸収促進技術、全身性エリテマトーデス治療法開発
立川 正憲:脳関門突破型DDS開発、グリオーマ治療法開発
異島 優:特異的臓器組織への新規DDS開発
稲垣 舞:脳関門突破型DDS開発
大園 瑞音:微弱電流によるダイレクトゲノム編集技術開発
清水 太郎:安全な中分子吸収促進技術
安藤 英紀:特異的臓器組織への新規DDS開発
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