徳島大学の研究特集

悪性骨・軟部腫瘍に対する青色LED光を用いた新規治療開発

研究期間 2021/4/1 - 2024/3/31
研究課題名 悪性骨・軟部腫瘍に対する青色LED光を用いた新規治療開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター医学基礎臨床工学光応用
SDGs 3.保健
応募課題
クラスター長氏名 竹内 誠(大学院医歯薬学研究部、運動機能外科学、特任助教)
所属する研究者氏名 竹内誠(大学院医歯薬学研究部・運動機能外科学・特任助教)
西庄俊彦(大学院医歯薬学研究部・運動機能外科学・特任准教授)
土岐俊一(大学院医歯薬学研究部・運動機能外科学・助教)
川口真司(大学院医歯薬学研究部・運動機能外科学・医師)
西良浩一(大学院医歯薬学研究部 運動機能外科学 教授)
芥川正武(大学院社会産業理工学研究部・理工学域 電気電子系・講師)
研究概要

悪性骨・軟部腫瘍、いわゆる肉腫の治療の中心は周囲組織ごと腫瘍を切除する広範切除が基本である。他の癌腫と比較し、有効な補助療法が少ないため、手術に頼らざる得ない状況は長く変わっておらず、四肢切断、神経麻痺等による術後のADL低下は回避できない。解剖学的に根治切除が困難と判断された症例(特に骨盤や椎体など)では、どうしようもないというのが現状である。さらに他の癌腫に比べて発生頻度が極めて少なく系統的研究が進めにくいため、新規治療の開発が遅れていることが問題である。

発光ダイオード(Light Emitting Diode,以下LED)による特定の波長の光照射は、生体に種々の影響を及ぼすことが知られており、特に青色LED光は特定の細胞種に対し殺細胞効果を持つことが明らかとなっている。腫瘍細胞株に対しても青色LED光が抗腫瘍効果を持つことが報告され、可視光線による癌治療の可能性が示唆されている。

肉腫に対しても青色LED光の抗腫瘍効果が確認され、臨床応用が可能となれば、根治とまではいかなくとも術前の腫瘍を縮小し、外科的切除量を最小限にすることで四肢温存、生存期間延長が可能になることが期待される。本クラスター研究はLED光の肉腫に対する抗腫瘍効果を調査し、臨床検体を用いた検討を進め、LEDを用いた肉腫の新規治療開発を医工連携で進めていくことを目的とする。

研究概要図


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研究者の役割分担 竹内誠:研究の立案、総括、遂行
西庄俊彦:研究の立案、指導、結果解析・分析
土岐俊一:研究の立案、指導、結果解析・分析
川口真司:研究の遂行、統計解析
西良浩一:スーパーバイザー
芥川正武:光装置開発(LED機器)、研究助言(工学分野について)
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