徳島大学の研究特集

【終了】ジストニア・運動異常症における新規脳画像マーカーの開発

研究期間 2021/4/1 - 2024/3/31
研究課題名 【終了】ジストニア・運動異常症における新規脳画像マーカーの開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター医学終了した研究クラスター臨床
SDGs 3.保健
応募課題
クラスター長氏名 藤田 浩司(大学院医歯薬学研究部、臨床神経科学分野、講師)
所属する研究者氏名 和泉 唯信(大学院医歯薬学研究部 臨床神経科学分野 教授)
宮本 亮介(病院 脳神経内科 特任講師)
原田 雅史(大学院医歯薬学研究部 放射線医学分野 教授)
松元 友暉(大学院医歯薬学研究部 放射線医学分野 助教、大学院生)
隅田 奈美(大学院医歯薬学研究部 放射線医学分野 大学院生)
河野 理(大学院医歯薬学研究部 放射線理工学分野 准教授、特定国立研究開発法人理化学研究所 客員研究員)
牟礼 英生(倉敷平成病院 ニューロモデュレーションセンター センター長)
森垣 龍馬(大学院医歯薬学研究部 先端脳機能研究開発分野 特任准教授)
中瀧 理仁(病院 精神科神経科 講師)
松田 拓(病院 リハビリテーション部 医員、脳神経外科学分野 大学院生)
梶 龍兒(国立病院機構宇多野病院 院長)
坂本 崇(国立精神・神経医療研究センター 脳神経内科 医長)
長谷川 一子(国立病院機構相模原病院 神経内科 医長)
David Eidelberg(Director, Center for Neurosciences, The Feinstein Institutes for Medical Research)
An Vo(Assistant Professor, Center for Neurosciences, The Feinstein Institutes for Medical Research)
研究概要

ジストニアはパーキンソン病などに次ぐ主要な運動異常症で、日常生活に著しい支障をきたすため、治療開発が待たれる。ジストニアの大部分を占める一次性ジストニアでは診断バイオマーカーが存在せず、診断が症候によるため臨床医によるばらつきが大きい。この診断の不確実さは、脳深部刺激療法などの現存治療による適切な介入や臨床試験実施の妨げとなっている。そのため、ジストニアの診断を補助する客観的なツールが求められている。

画像検査として、非侵襲的で汎用性の高い磁気共鳴画像(MRI)に基づくバイオマーカーの開発が望まれる。一次性ジストニアは通常のMRIで異常を示さず、MRIによるバイオマーカーは実現困難であった。しかし我々の研究などによって、神経線維構造を反映する拡散テンソル画像や脳賦活を反映する機能的MRIをもちいて疾患に関連する変化を捉えられることがわかってきた。

我々は本研究クラスターにおいてMRIバイオマーカーの開発を進めてきた。今後、医用画像診断プログラムの社会実装をめざし、多施設共同で開発を推進する。本研究は当学の諸部門、国内の主要研究機関、海外の研究機関との連携によって推進し、終了後も枠組みを継続・発展させる。その成果は疾患の診断・治療にかかわる状況を改善し、若年から壮年まで存在する患者の学業・就労等に好影響をもたらすことが期待できる。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 藤田 浩司:研究の統括、症例登録、画像解析、画像バイオマーカー開発
和泉 唯信:症例登録
宮本 亮介:症例登録、運動機能評価、遺伝学的評価
原田 雅史:画像撮像と解析、画像バイオマーカー開発
松元 友暉:画像撮像と解析、画像バイオマーカー開発
隅田 奈美:画像解析、画像バイオマーカー開発
河野 理:画像解析、画像バイオマーカー開発
牟礼 英生:症例登録、脳深部刺激療法
森垣 龍馬:症例登録、脳深部刺激療法
中瀧 理仁:精神機能評価
松田 拓:運動機能評価
梶 龍兒:症例登録、研究に関する助言
坂本 崇:症例登録、性能試験準備
長谷川 一子:症例登録、性能試験準備
David Eidelberg:画像バイオマーカー開発
An Vo:画像解析、画像バイオマーカー開発
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