徳島大学の研究特集

独自の解析技術と疾患科学の融合によるリボソーム創薬の創生

研究期間 2022/10/20 - 2025/3/31
研究課題名 独自の解析技術と疾患科学の融合によるリボソーム創薬の創生
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧インキュベーションクラスター登録クラスター医学基礎薬学創薬バイオ生物ゲノムバイオ
SDGs 3.保健 8.成長・雇用 9.イノベーション 17.実施手段
応募課題

ミッション実現クラスターと融合し、社会実装や基礎研究の更なる推進につながる研究課題

がん

現状ではミッション実現クラスターとは直接リンクしないが、新たな重点研究領域につながる、萌芽・独創的な研究課題

クラスター長氏名 吉川 治孝(先端酵素学研究所、先端酵素学研究推進プロジェクト、助教)
所属する研究者氏名 稲垣 舞(医歯薬学研究部・薬学域・助教)
リサーチマップURL https://researchmap.jp/MaiInagaki
常松 貴明(サブクラスター長 医歯薬学研究部・歯学域・准教授)
リサーチマップURL https://researchmap.jp/takaakitsunematsu
傳田 将也(医歯薬学研究部・薬学域・助教)
リサーチマップURL https://researchmap.jp/7000020585
松下 洋輔 (医薬基盤研究所・専門研究員)
リサーチマップURL https://researchmap.jp/Matsushita_Yosuke
三宅 雅人(先端酵素学研究所・生体機能学分野・准教授)
リサーチマップURL https://researchmap.jp/masatomiyake
横山 武司(東北大学大学院生命科学研究科・分子化学生物学専攻・助教)
リサーチマップURL https://researchmap.jp/yokotake

【アドバイザー】
内部 大高 章 先生(徳島大学医歯薬学研究部・薬学域・教授)
外部 米田 悦啓 先生(一般財団法人阪大微生物病研究会・常務理事)
研究概要

疾患バイオマーカーや治療標的となるタンパク質は、元を辿ると、どの生物にも存在する翻訳装置リボソームに行きつく。この普遍性ゆえに特定の疾患発症や組織発生とは無関係とされてきたが、近年、疾患・組織特異的に「特殊化」したリボソームが積極的かつ選択的に翻訳することが判明してきた。

 そこで、「特殊化リボソームと私たちの健康:原核生物のリボソームが抗生物質の標的であるのと同様に、真核生物の特殊化したリボソームも薬剤標的となるのではないか?」を主要テーマに設定し、「がん・慢性疾患・女性の健康」をリボソームという観点から再考する。そして将来的には徳島大学からの「リボソーム創薬」の創出に繋げる。

 本研究クラスターは、様々なバックグランドと技術を持つ徳島大学内外の若手研究者が「技術ハブ&クラスター」を形成し活用することが強みである。さらにがんクラスター(片桐豊雅PM)との連携や、外部講演者による毎月のセミナーを通した学外連携により、大きなシナジー効果を狙う。本研究終了後には、「がん・慢性疾患・女性の健康」におけるリボソーム研究が、徳島大学の「きらりと光る研究」になること、そして本クラスター構成員が独立PI相当レベルへ成長することを目指す。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 吉川 治孝:研究の総括、特殊化リボソームの分離とプロテオーム解析技術
稲垣 舞:妊娠期における胎盤-脳連関を特徴づける特殊化リボソームの同定と病態との関連性解析
常松 貴明:HPV陽性がんを特徴づける特殊化リボソームの分子的実体の解析
傳田 将也:リボソームの特殊化因子同定を加速する新規クロスリンカーの開発
松下 洋輔:特殊化リボソームが特異的に翻訳するmRNAの解析
三宅 雅人:脂肪肝を促進する特殊化リボソームの同定と機能解析
横山 武司:クライオ電子顕微鏡を用いた特殊化リボソームの立体構造解析
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