| 研究期間 | 2022/10/20 - 2025/3/31 |
| 研究課題名 | 接着歯学＆光工学との最先端融合によるSuper Tooth創生 〜次世代の低侵襲接着再生歯科治療への展開〜 |
| カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、インキュベーションクラスター、登録クラスター、医学、歯学、工学、光応用、材料 |
| SDGs | 1.貧困 3.保健 8.成長・雇用 9.イノベーション 12.生産・消費 |
| 応募課題 |
光工学 |
| クラスター長氏名 | 保坂 啓一（大学院医歯薬学研究部、歯学域、教授） |
| 所属する研究者氏名 | 浜田 賢一（大学院医歯薬学研究部・歯学域・生体材料学工学・教授） 渡邉 佳一郎（大学院医歯薬学研究部・歯学域・口腔顎顔面矯正学・助教） 矢野 隆章（ポストLEDフォトニクス研究所・ポストLEDフォトニクス研究部門・教授） 時実 悠（ポストLEDフォトニクス研究所・ポストLEDフォトニクス研究部門・講師） 加藤 遼（ポストLEDフォトニクス研究所・ポストLEDフォトニクス研究部門・特任助教） 米倉 和秀（大学院医歯薬学研究部・歯学域・助教） 伊田 百美香（大学病院・歯科・医員） 関根 一光（大学院医歯薬学研究部・歯学域・生体材料学工学・准教授） 工藤 保誠（大学院医歯薬学研究部・歯学域・口腔生命科学・教授） 井内 智貴（大学院口腔科学研究科・博士課程） 高木 仲人（大学院口腔科学研究科・博士課程） 椋 由理子（大学院口腔科学研究科・博士課程） |
| 研究概要 | 歯科疾患による社会経済的損失は16兆円と推計され，なかでもむし歯（う蝕）は，有病者率が高く，医科・歯科あわせて世界第１位の疾病である。う蝕による歯の欠損に対する治療は，一般的にセラミックスと樹脂との複合生体材料であるComposite Resin（CR）を用いて行われる。見た目が良い，歯と機械的強度が類似する，治療回数が少ないなど利点が多いが，何より歯との接着に基づいた治療で歯の健康部分の無駄な削りのない低侵襲の機能・審美再生治療法であることから，超高齢社会において最重点歯科治療のひとつに位置づけられている。 接着歯学研究では，歯とCRとの良好な接着が獲得されると，天然の歯を凌駕する物理化学的に補強された接着界面形成が行われると考えられており，その現象は，「Super Tooth Formation（Nikaido et al., 2009）」とも呼ばれる。しかし，その接着機構，接着破壊機構には，不明な点も多く，過酷な口腔内環境における接着耐久性が懸念されている。 そこで，本研究クラスターでは，歯学部の強みである＜歯硬組織への生体材料接着技術＞と，ポストLEDフォトニクス研究所の強みである最先端の＜超解像赤外分光分析技術＞＜テラヘルツレーザー応用技術＞とを融合し，歯と生体材料（CR）との接着界面における未知領域におけるSuper Tooth Formationのメカニズムを世界に先駆けて解き明かし，次世代の臨床歯科医学上の革新的基盤技術と，歯光学という新しい学術領域を創出する。さらに，国内外内外の有力企業との連携，トップスクールとの国際共同研究連携を推進することで，国際的に勝ち抜ける多数の成果発表を行い， Super Toothを精確に創生する歯科用接着システムの開発や接着技法に関する特許申請，さらには本学病院における，新しい低侵襲接着再生治療としての早期実装を目指す。 |
| 研究概要図 | |
| 研究者の役割分担 | 保坂 啓一：接着機構の解明，研究の統括 浜田 賢一：生体材料開発と統計分析 渡邉 佳一郎：初期エナメル質脱灰病変分析 矢野 隆章：物性評価および光工学応用 時実 悠：テラヘルツ計測技術応用 米倉 和秀：超高速度接着破壊分析，AE分析 加藤 遼：超解像赤外分光分析 伊田 百美香：生体歯硬組織接着界面のSEM，TEM分析 関根 一光：3Dプリント材の評価と開発，および接着性材料の生体適合性の検討 工藤 保誠：歯髄幹細胞，歯根膜線維芽細胞への生体親和性の検討 井内 智貴：接着成分調整と接着試験 高木 仲人：エナメル質耐酸性コーティング検討 椋 由理子：接着材料重合特性および細胞為害性の検討 |
