徳島大学の研究特集

炭酸基量の制御による骨リモデリングと調和する新規の炭酸アパタイト人工骨の開発

研究期間 2022/10/20 - 2025/3/31
研究課題名 炭酸基量の制御による骨リモデリングと調和する新規の炭酸アパタイト人工骨の開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター医学臨床歯学工学材料
SDGs 3.保健 9.イノベーション
応募課題

現状ではミッション実現クラスターとは直接リンクしないが、新たな重点研究領域につながる、萌芽・独創的な研究課題

クラスター長氏名 工藤 景子(病院、歯学域、講師)
所属する研究者氏名 宮本 洋二(大学院医歯薬学研究部・歯学域・教授)
福田 直志(大学院医歯薬学研究部・歯学域・助教)
秋田 和也(大学院医歯薬学研究部・歯学域・助教)
高丸 菜都美(大学病院・歯学域・講師)
栗尾 奈愛(大学病院・歯学域・講師)
工藤 隆治(大学院医歯薬学研究部・歯学域・助教)
鎌田 久美子(大学院医歯薬学研究部・大学院生)
橋本 一郎(大学院医歯薬学研究部・医学域・教授)
研究概要

当分野では九州大学と共同で生体骨の主成分である炭酸アパタイトの人工合成に世界で初めて成功した。炭酸アパタイトは優れた骨伝導能と生体内で破骨細胞による吸収と骨添加を受け、骨と置換する優れた特長を有する。当分野が中心となって治験を行い、2018年よりジーシー社から新規の骨補填材サイトランスとして発売された。この功績により、宮本らは内閣府の第1回日本オープンイノベーション大賞選考委員会特別賞を受賞している。

現在のサイトランスの炭酸基含有量は、生体骨よりも多い。申請者らは、炭酸アパタイトの合成過程の温度制御によって炭酸基量を調整できる可能性を見出した。本研究では、炭酸基量を調整することによって、より骨のリモデリングに調和した炭酸アパタイト製人工骨を開発する。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 工藤 景子:研究計画の立案、コーディネイト、総括、炭酸アパタイト試料の作製
宮本 洋二:分析結果の評価(理工学的物性分析、組織学的評価)、総括
福田 直志:炭酸アパタイト試料の作製、粉末X線回析分析、FT-IR分析、走査型電顕による評価
秋田 和也:炭酸アパタイト試料の作製、粉末X線回析分析、FT-IR分析、CHN分析
高丸 菜都美:炭酸アパタイト試料の作製、粉末X線回析分析、FT-IR分析、培養実験、動物実験
栗尾 奈愛:培養実験、動物実験
工藤 隆治:動物実験のマイクロCT撮影と評価
鎌田 久美子:炭酸アパタイト試料の作製、培養実験、動物実験
橋本 一郎:医科領域への応用に関する助言、動物実験の助言
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