徳島大学の研究特集

高大連携によるLED植物工場を用いた徳島県内の希少植物・遺伝資源の保存法の開発とその応用に関する研究の推進

研究期間 2022/10/20 - 2025/3/31
研究課題名 高大連携によるLED植物工場を用いた徳島県内の希少植物・遺伝資源の保存法の開発とその応用に関する研究の推進
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター薬学創薬バイオ農学生物バイオ人文・社会科学人材育成地域貢献
SDGs 13.気候変動 15.陸上資源
応募課題

現状ではミッション実現クラスターとは直接リンクしないが、新たな重点研究領域につながる、萌芽・独創的な研究課題

クラスター長氏名 宮脇 克行(バイオイノベーション研究所、地域生物系部門、准教授)
所属する研究者氏名 山田 朔実(大学院創成科学研究科 修士課程 生物生産科学分野)
宇都 義浩(大学院創成科学研究科 教授 応用生命系・創薬化学)
櫻谷 英治(大学院創成科学研究科 教授 食料科学系・応用微生物学)
吉崎 万莉(大学院先端技術科学教育部 博士課程 ひかりフェローシップ事業支援学生)
生駒 佳也(阿南光高等学校 教諭 産業創造系)
野賀田 耕一(徳島県教育委員会 教諭 バイオサイエンス系)
研究概要

世界的に,希少な植物の盗採掘があとを絶たない問題を受け,2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標の1つに「陸の豊かさも守ろう」があり,環境保全・保護活動への関心が高まっている。徳島県においては,県が絶滅危惧I類に指定した希少植物「イシマササユリ」の保護活動などが行われており,先駆けてササユリの培養・育成に取り組んだ新野高校(現:阿南光高校)によりバイオ球根が開発され,その球根の移植による保護活動や生態調査などが30年以上行われてきた。我々は,その活動を発展的に継続し,ササユリ培養苗やバイオ球根などの安定生産方法およびその技術指導を支援するための高大連携の研究開発を推進することにより,地域に貢献できる環境教育と農業を担う人材を育成する体制の構築を目指している。そこで本研究では,県内希少植物の貴重な遺伝資源を保存することを目的とし,茎頂培養法や鱗片培養法、球根培養法などによる培養苗の継代的な培養保存技術,光と温湿度制御による苗や球根などの長期保存技術の開発を行う。また,新野キャンパスのLED植物工場ラボを活用した光制御による培養苗の開花促進技術の開発を行い,花弁を用いた精油および芳香蒸留水の試作や効果的な香気成分抽出法・分離法の検討などの研究開発に発展させ,香料や顔料などの製品化を図る。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 宮脇:光制御による培養苗の開花促進技術・保存技術の開発,香気成分の分析
山田:光制御による培養苗の安定生産技術の開発
宇都:精油および芳香蒸留水の試作・商品化に関する検討と評価
櫻谷:香気成分の抽出・分離法に関する検討と評価
吉崎:香気成分の同定に関する検討と評価
生駒:高大連携による6次産業化教育の推進
野賀田:高大連携による公開講座・人材育成の推進
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