研究期間 | 2023/10/2 - 2026/3/31 |
研究課題名 | 仮想現実(VR)による歯科治療時の苦痛最小化の実現 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、登録クラスター、医学、基礎、臨床、歯学、保健、工学、情報、光応用、人文・社会科学、社会科学、人文 |
SDGs | 3.保健 8.成長・雇用 9.イノベーション 12.生産・消費 |
応募課題 |
その他 現状ではミッション実現クラスターとは直接リンクしないが、新たな重点研究領域につながる、萌芽・独創的な研究課題 |
クラスター長氏名 | 渡邊 毅(大学院医歯薬学研究部、医学域、助教) |
所属する研究者氏名 | 保坂 啓一(大学院医歯薬学研究部・歯学域・教授) 渡邉 佳一郎(大学院医歯薬学研究部・歯学域・助教) 瓜生 真也(デザイン型AI教育研究センター・助教) 八木 健太(病院・総合臨床研究センター社会実装推進部門・部門長) 釜野 桜子(大学院医歯薬学研究部・医学域・講師) 石津 将(大学院医歯薬学研究部・医学域・助教) |
研究概要 | 近年、様々な医療分野において患者さんの負の予測が治療時の痛みの増強や術後の症状に悪影響を与える「ノセボ効果」が注目を集めている。ノセボ効果は、歯を削る音や、鋭利な器具など負の予測の要因が多い歯科治療においても影響を与える可能性が高い。ノセボ効果の抑制が期待されているものの一つとして、何かに集中させることで、症状から気をそらせるdistraction(気晴らし)が報告されている。鎮痛目的で用いる術中のVRもdistractionの一つの方法であり、歯科においてもスケーリング・ルートプレーニング時、小児のう蝕治療時などにおける、疼痛や不安の抑制効果の検証がなされている。患者の特性によってVRの効果がある場合がある一方で、むしろ恐怖感を与えてしまうなどの個人差があると考えられるが、先行研究において、VRに効果を示す患者の特性について十分に検討されていない。本研究では、歯科治療におけるVRの不快感抑制に応答する患者の特性を明らかにすることを目的としている。本研究により、各患者に最適なVRコンテンツの選択を可能にし、歯科治療における苦痛の最小化が実現されることを期待している。 また、本研究で確立するプロトコルを様々な診療科における治療時の不快感緩和法を開発するための臨床研究に応用し、最終的には徳島大学を「不快感のない治療」に関するエビデンス発信の一大拠点にしたいと考えている。 |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 渡邊 毅 :研究の統括、ノセボ研究的視点、国際連携推進 保坂 啓一 :保存歯科学的視点、アドバイザー 渡邉 佳一郎:矯正歯科学的視点 瓜生 真也 :統計解析、機械学習、質問票アプリ開発 八木 健太 :臨床研究デザイン、産学連携 釜野 桜子 :疫学的視点、学内外連携推進 石津 将 :臨床疫学的視点、統計解析、学内外連携推進 |