研究期間 | 2023/10/1 - 2026/3/31 |
研究課題名 | 代謝リモデリングの制御を標的とした心臓リハビリテーション栄養の確立 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、インキュベーションクラスター、登録クラスター、医学、基礎、臨床、保健、バイオ、栄養、食品 |
SDGs | 2.飢餓 3.保健 |
応募課題 |
ミッション実現クラスターと融合し、社会実装や基礎研究の更なる推進につながる研究課題 食・栄養 |
クラスター長氏名 | 大南 博和(大学院医歯薬学研究部、医学域、助教) |
所属する研究者氏名 | 竹谷 豊(大学院医歯薬学研究部・医学域・教授) 佐田 政隆(大学院医歯薬学研究部・医学域・教授) 木村 穣(関西医科大学・健康科学センター・教授) 伊勢 孝之(病院・循環器内科・助教) 西川 幸治(病院・リハビリテーション部門・理学療法士) 石井 亜由美(病院・リハビリテーション部門・看護師) 北村 彩乃(大学院医科栄養学研究科・博士後期課程)【ひかり】 松原 未奈(大学院医科栄養学研究科・博士前期課程) 竹ノ内 咲音(大学院医科栄養学研究科・博士前期課程) 和田 七海(大学院医科栄養学研究科・博士前期課程) |
研究概要 | 来る心不全パンデミックへの対抗策として、心臓リハビリテーション(心リハ)の研究推進が国の重点課題になっている。さらに近年では、運動療法の枠組みを超えた包括的心リハが定着し、栄養療法の役割にも期待が高まっているが、基礎・臨床ともに有用なエビデンスが乏しく、“心リハ栄養”を検証する研究が喫緊の課題である。 正常な心筋は主に脂肪酸をエネルギー源として利用しているが、心不全の心筋では脂肪酸からグルコース利用へとシフトチェンジが起こる。この“代謝リモデリング”は心不全の増悪因子として注目されているが、運動刺激は生理的に心筋のエネルギー代謝を変化させるため、心リハは必然的に代謝リモデリングの改善にも寄与していることが予想される。一方、代謝リモデリングの本質が心筋におけるエネルギー基質の需要と供給の不均衡であると考えると、エネルギー基質の供給源である食事も代謝リモデリングの制御因子と考えられるが、実際に糖質や脂質摂取の違いが心不全の病態に影響を及ぼすことが報告されており、代謝リモデリングへの作用の違いが疑われる。つまり、心筋の代謝リモデリングは運動と栄養で相互に制御されており、この相互作用が心リハ栄養のターゲットとなる可能性がある。本研究クラスターではその実態を解明し、基礎と臨床から心リハ栄養のエビデンス構築を加速させる。 また、リハ栄養研究はリハビリや運動習慣を加味した個別化栄養をサイエンスする研究でもあり、ミッション実現クラスター(食と健康:PM 竹谷 豊)と融合することで、プレシジョン栄養学の新たな研究基盤が形成できる。 |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 大南 博和:研究統括、動物実験全般 木村 穣・伊勢 孝之・西川 幸治・石井 亜由美:心リハ外来、臨床データの収集 北村 彩乃:栄養調査 松原 未奈・竹ノ内 咲音・和田 七海:心不全モデルマウスの作製、マウスの管理および運動・食餌介入試験、病態解析、分子生物学実験 竹谷 豊・佐田 政隆:アドバイザー |