研究期間 | 2020/4/1 - 2022/9/30 |
研究課題名 | 【終了】様々な病原体を高精度且つ高感度で簡便に検出する汎用性の高い融合PCRイムノクロマトシステムの開発 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、登録クラスター、医学、終了した研究クラスター、基礎、歯学、保健、バイオ、農学、生物、ゲノム、バイオ |
SDGs | 3.保健 9.イノベーション |
応募課題 | |
クラスター長氏名 | 田端 厚之(大学院社会産業理工学研究部、生物資源産業学域、講師) |
所属する研究者氏名 | 長宗 秀明(大学院社会産業理工学研究部 生物資源産業学域 教授) 宮脇 克行(大学院社会産業理工学研究部 生物資源産業学域 准教授) |
研究概要 | 我々は、様々な病原体のマーカー遺伝子を汎用的なPCR法により増幅後、操作と結果判定がシンプルなイムノクロマト法で検出するという、汎用性と発展性を兼ね備えた簡便な病原体検査システムの構築を行っている。さらに、PCRの過程で複数のマーカー遺伝子を融合させて1本の遺伝子断片として増幅させる融合PCRを用いた特許技術「二重標識融合PCRイムノクロマトグラフィー」を利用して、病原体が保有する複数形質の同時検出や、対象とする病原体の検出精度の向上についても検討している。 ところで、我々の生活を脅かす様々な病原体には、病原性大腸菌O157や肺炎球菌のようにDNAをゲノム核酸とする病原体だけでなく、現在、世界的に感染が拡大して大きな混乱を巻き起こしている新型コロナウイルスのようにRNAをゲノム核酸とする病原体も存在する。特に後者では、PCR法の前段階としてRNAをDNAに変換する「逆転写反応」を必要とし、現状では対象とする病原体によって反応系をチューニングする必要がある。 そこで本研究クラスターでは、病原体のゲノム核酸の種類に依存せず、融合PCR法の利用によって検出対象病原菌のマーカー遺伝子を高精度且つ高感度に増幅させることを可能にする、汎用性の高い融合PCR法の構築を行う。そして、増幅した融合遺伝子断片をイムノクロマト法により検出することによって、リアルタイムPCR装置などの高価な専用機器を必要とせずに、様々な病原体を簡便に検出可能な新たな検査システムの開発を行う。このシステムによって、従来のPCR検査の課題(高いコストや偽陽性・偽陰性の検出など)を解決できる可能性が高い。 |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 田端 厚之: 研究の統括、及びPCR法によるマーカー遺伝子増幅条件の最適化 長宗 秀明: イムノクロマト法による検出条件の最適化 宮脇 克行: 検査システムの評価及び実証 |