徳島大学の研究特集

1803007 組織再生促進作用を持つ難治性変形性関節症の新規治療薬の開発(山本朗仁)

研究課題名 1803007 組織再生促進作用を持つ難治性変形性関節症の新規治療薬の開発(山本朗仁)
カテゴリー 全てのクラスター、研究クラスター一覧、選定クラスター、医学、基礎
クラスター長 山本朗仁 大学院医歯薬学研究部 歯学域 組織再生制御学分野・教授
所属する研究者氏名 西良 浩一 大学院医歯薬学研究部 運動機能外科学分野・教授・整形外科学
酒井 紀典 大学院医歯薬学研究部 運動機能外科学分野・准教授・整形外科学
浜田 大輔 大学病院 整形外科・講師・整形外科
寺町 順平 大学院医歯薬学研究部 組織再生制御学分野・講師・再生医学
橋本  登 大学院医歯薬学研究部 組織再生制御学分野・講師・再生医学
小笠原直子 大学院口腔科学教育部口腔科学専攻 口腔顎顔面矯正学分野・大学院生・再生医学
林  宣宏 東京工業大学生命理工学院・准教授・タンパク構造解析学
研究概要

変形性関節症では機械的刺激などにより関節軟骨の変性・磨耗を生じ、関節軟骨・骨の変形をもたらす。運動機能障害や激しい疼痛によって患者のQOLは著しく低下する。自覚症状を有する国内患者は1000万人と推定される。軟骨再生を促す治療薬はないが、昨今自家軟骨細胞や滑膜由来間葉系幹細胞を採取・培養後に関節損傷部に移植する再生医療が実施され始めている。しかしながら治療費は高額であり、自家細胞の採取や移植手術の侵襲は大きく、軟骨再生を促す新薬の開発が超高齢社会において急務である。

  申請者は強制開口によるマウス変形性顎関節症モデル(TMJ-OA)を用いて、関節破壊後に間葉系幹細胞を静脈内投与すると関節表面の粗造化を改善、関節軟骨細胞の増殖を促し、関節形態が劇的に再生することを見出した(特許申請中)。本研究では間葉系幹細胞による関節再生メカニズムの詳細を明らかにするとともに、定量・定性的解析に優れた二次元電気泳動/ハイスループットプロテオミックス解析を用いて治療効果因子を同定する。最終的には変形性関節症の治療ターゲットを見出し、世界初の疾患修飾性治療薬の開発を目指す。

研究概要図
研究者の役割分担 山本朗仁、寺町順平、橋本登、小笠原直子;
間葉系幹細胞をOAマウスに投与する。関節再生メカニズムを細胞生物学的、分子生物学的に解析する。
西良浩一、酒井紀典、浜田大輔;
変形性関節症患者の滑膜線維芽細胞、滑膜マクロファージ、関節軟骨細胞を採取する。間葉系幹細胞と共培養し、形質変化を解析する。
林宣宏;
二次元電気泳動/ハイスループットプロテオミックス解析技術を用いて間葉系幹細胞の治療効果因子を同定する。
研究期間 2018/4/1 - 2021/3/31