徳島大学の研究特集

【終了】慢性炎症を分子基盤とした肥満・糖尿病および多臓器合併症の病態解明と治療法開発

研究期間 2018/4/1 - 2021/3/31
研究課題名 【終了】慢性炎症を分子基盤とした肥満・糖尿病および多臓器合併症の病態解明と治療法開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター基礎臨床
SDGs 3.保健
応募課題
クラスター長氏名 粟飯原 賢一(大学院医歯薬学研究部、糖尿病・代謝疾患治療医学分野、特任教授)
所属する研究者氏名 船木真理(徳島大学病院 糖尿病対策センター・センター長・特任教授)
松久宗英(徳島大学 先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター・特任教授・診療分野)
親泊政一(徳島大学 先端酵素学研究所 疾患プロテオゲノム研究領域・教授・生体機能学分野)
阪上浩(徳島大学大学院医歯薬学研究部・教授・代謝栄養学分野)
吉本勝彦(徳島大学大学院医歯薬学研究部・教授・分子薬理学分野)
篠原康雄(徳島大学 先端酵素学研究所 疾患プロテオゲノム研究領域・教授・蛋白質発現分野)
松本満(徳島大学 先端酵素学研究所 次世代酵素学研究領域・教授・免疫病態学分野)
篠原康雄(徳島大学大学院医歯薬学研究部・教授・代謝栄養学分野)
池田康将(徳島大学大学院医歯薬学研究部・准教授・薬理学分野)
八木秀介(徳島大学大学院医歯薬学研究部・特任准教授・地域医療人材育成分野)
吉田守美子(徳島大学大学院医歯薬学研究部・講師・血液・内分泌代謝内科学)
研究概要

 糖尿病は、膵β細胞の機能低下によるインスリン分泌不全や肥満などによるインスリン抵抗性に起因する複合病態である。病的肥満では、脂肪組織や肝臓へのマクロファージなど免疫担当細胞の浸潤に特徴付けられる慢性炎症が生じ、アディポカインの分泌異常や酸化ストレスを誘導することによって、インスリン抵抗性を惹起するといわれている。また、膵β細胞においても炎症反応の持続や小胞体ストレスの増強によってインスリン分泌能が障害されていることも近年明らかになってきた。したがって、肥満・糖尿病病態および多臓器合併症の発症予防と治療のためには、慢性炎症の病態理解とその抑制が重要課題となっている。

 そこで本研究クラスターでは、「慢性炎症」をキーワードとして(1) 肥満・糖尿病動物モデルにおける免疫システムの異常や内分泌異常の網羅的な分子生物学的病態解析、(2)徳島大学病院・関連病院における肥満・糖尿病患者を対象に、体組成や心血管腎機能指標評価を行い、生活指導介入や各種生活習慣病治療薬の臓器保護効果を多変量モデル解析で検証、(3)肥満・糖尿病病態での心腎保護効果を有する候補薬剤の探索と、疾患動物モデルへの投与実験による効果検証を行う。また本クラスター研究から得られた基礎および臨床知見の効果的な臨床応用の達成と将来の肥満・糖尿病若手研究者を育成することを目的とし、クラスター研究者間の緊密な交流・連携を促進する機会と場所を提供する。 

 

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 粟飯原賢一:研究統括・血管内皮機能とアルブミン尿を指標とした糖尿病治療薬臓器保護効果の多変量モデル解析・若手研究者交流機会の開催
船木真理:メタボリック症候群対策の食事パターンスコア作成
松久宗英:終末糖化産物(AGE)と糖尿病合併症の関連の解明
阪上浩:肥満による代謝システム破綻に関する研究肥満・糖尿病の克服を目的とした脂肪細胞研究
親泊政一:小胞体ストレス応答を介した代謝制御の解明
吉本勝彦:アディポカインによる脂肪組織の機能調節に関する研究
篠原康雄:脂肪細胞のエネルギー代謝の分子論
松本満:肥満・糖尿病血管病変形成における免疫自己寛容制御因子の意義解明
池田康将:ドラッグリポジショニングによる抗炎症作用を有する新規の肥満・糖尿病治療薬の探索・開発
八木秀介:糖尿病治療薬が心臓異所性脂肪および心機能に及ぼす影響の検証
吉田守美子:インピーダンス法を用いた糖尿病入院患者の治療経過による体組成組織変化と酸化ストレスマーカー変化化の相関に関する検討
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