徳島大学の研究特集

【終了】薬理学的見地に基づく徳島大学発革新的治療薬の創出−医療ビッグデータを活用したドラッグリポジショニング研究−

研究期間 2018/4/1 - 2021/3/31
研究課題名 【終了】薬理学的見地に基づく徳島大学発革新的治療薬の創出−医療ビッグデータを活用したドラッグリポジショニング研究−
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター基礎臨床薬学創薬
SDGs 3.保健
応募課題
クラスター長氏名 石澤 啓介(大学院医歯薬学研究部、臨床薬理学分野、教授)
所属する研究者氏名 座間味 義人(大学院医歯薬学研究部・准教授・臨床薬理学分野)
今西 正樹 徳島大学病院薬剤部・助教)
池田 康将(大学院医歯薬学研究部・准教授・薬理学分野)
石澤 有紀(大学院医歯薬学研究部・講師・薬理学分野)
堀ノ内 裕也(大学院医歯薬学研究部・助教・薬理学分野)
藤野 裕道(大学院医歯薬学研究部・教授・生命薬理学分野)
福島 圭穣(大学院医歯薬学研究部・助教・生命薬理学分野)
土屋 浩一郎(大学院医歯薬学研究部・教授・医薬品機能生化学分野)
楊河 宏章(病院・臨床試験管理センター・准教授)
軒原 浩(病院・臨床試験管理センター・特任講師)
武智 研志(病院・臨床試験管理センター・特任助教)
中馬 真幸(病院・臨床試験管理センター・特任助教)
研究概要

本研究では, 「薬理学的見地に基づく徳島大学発革新的治療薬の創出−医療ビッグデータを活用したドラッグリポジショニング研究−」を目標とする. 近年, 既存承認薬の新しい薬効を発見し, 別の疾患の治療薬として開発するドラッグリポジショニングという創薬戦略が提案されている. クラスター長である石澤の研究グループでは過去に, 大規模医療情報データベースを活用したドラッグリポジショニング研究により, 既存承認薬である消化性潰瘍薬テプレノンが, うつ病態を改善することを論文報告している. この研究成果は, 新聞やニュースサイト等のメディアで報道され大きな注目を集めた. 一方で, 本クラスターの参加研究者は高齢化に伴い問題となっている糖尿病, がん, 骨格筋萎縮, 慢性腎不全などの様々な疾患に対して薬理学的な観点から研究を実施してきた. そこで, 医療ビッグデータを用いたドラッグリポジショニング研究の技術と各研究者が現在までの研究で得た実験技術や研究リソースを融合し, 最大限に活用することで個別のグループでは実現困難な革新的治療薬の創出が可能になると考えた. さらに, 石澤グループが見出した新規治療薬候補に関して, 各研究者がそれぞれの疾患に対する治療効果を検討し, 一定の有効性がみられた場合には臨床試験管理センターによるプロトコル立案・統計コンサルテーションを受けて基礎研究から臨床研究へとトランスレーショナルリサーチを展開することも検討する. このように分野横断的な研究ネットワークを形成し, 研究グループ同士が連携することで臨床応用の可能性が高い新規治療薬を見出すことができる. 加えてドラッグリポジショニングに関する大学院セミナーや若手研究者向けのデータベース解析講習会を開催し, 若手研究者の育成による当該研究領域の発展も図りたいと考えている.

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 石澤 啓介: ドラッグリポジショニング手法による各種疾患に対する治療薬探索および研究統括
座間味 義人: FDA収載副作用データベース(FAERS)解析
今西 正樹: 遺伝子発現データベース(GEO)解析
池田 康将: 骨格筋萎縮, 慢性腎不全, 末梢閉塞性動脈疾患に対する新規治療薬の薬効評価および作用機序の同定
石澤 有紀: 糖尿病, 脂質異常症, 動脈硬化症, 大動脈瘤, 大動脈解離に対する新規治療薬の薬効評価および作用機序の同定
堀ノ内 裕也: PMDA収載副作用データベース(JADER)解析
藤野 裕道: 大腸がん, アレルギーなどの炎症性疾患に対する新規治療薬の薬効評価および作用機序の同定
福島 圭穣: 創薬ツール解析
土屋 浩一郎: 抗酸化療法に対する新規治療薬の検討
楊河 宏章: 臨床研究計画の立案および臨床研究全体の統括
軒原 浩: 臨床研究計画の立案および統計解析
武智 研志: 臨床研究計画の立案および統計解析
中馬 真幸: 臨床研究計画の立案および統計解析
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