徳島大学の研究特集

【終了】要介護リスクを高める骨粗鬆症・関節リウマチにおける骨代謝制御機構とその破綻のエピゲノム解析

研究期間 2018/7/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】要介護リスクを高める骨粗鬆症・関節リウマチにおける骨代謝制御機構とその破綻のエピゲノム解析
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター選定クラスター基礎歯学薬学創薬工学機械バイオ生物ゲノムバイオ
SDGs
応募課題
クラスター長氏名 井澤 俊(大学院医歯薬学研究部、歯学域 口腔科学部門 臨床歯学系 口腔顎顔面矯正学分野・骨免疫学、助教)
所属する研究者氏名 井澤 俊(徳島大学 大学院医歯薬学研究部 歯学域 口腔科学部門 臨床歯学系 口腔顎顔面矯正学分野・助教・骨免疫学)
常松貴明(徳島大学 大学院医歯薬学研究部 医学域 医科学部門病理系 疾患病理学分野・助教・細胞周期と癌研究)
松本健志(徳島大学 大学院社会産業理工学研究部 理工学域 機械科学系 エネルギーシステム分野・教授・生体医工学)
星野真人(高輝度光科学研究センター・主幹研究員・X線イメージング)
日浅雅博(徳島大学病院 矯正歯科・助教・骨のバイオライブイメージング)
岩浅亮彦(徳島大学 大学院医歯薬学研究部 歯学域 口腔科学部門 臨床歯学系 口腔顎顔面矯正学分野・助教・代謝と免疫学)
森 浩喜(徳島大学病院 矯正歯科・医員・骨の力学刺激応答)
石澤有紀(徳島大学 大学院医歯薬学研究部 医学域 医科学部門 生理系 薬理学分野・講師・薬理学)
竹下 淳(国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部・室長・分子細胞生物学)
研究概要

骨粗鬆症検体を用いたゲノムワイド関連解析GWASクラスター解析を用いて造血幹細胞と相関があると見出されてきた核に存在するタンパクASXL1Additional sex comb like 1)は、最近になってマクロファージをはじめとする一部の免疫細胞にも高発現していることが明らかになってきた。本研究では破骨細胞活性化因子として知られているRANKL (Receptor Activator of NF-κB Ligand)シグナルと代謝エピジェネティック制御遺伝子ASXL1のシグナルクロストークによる破骨細胞分化や活性化・維持機構を明らかにする(1)。さらに平成29年度のクラスターテーマから発展させASXL1遺伝子を原因遺伝子とする頭蓋顎顔面領域に重篤な症状を示すBOP (Bohring-Opitz)症候群、骨粗鬆症や顎関節リウマチなどの病的状況下での骨リモデリング機構の解明を行う図2。また、近年同定されたヘルパーT細胞中のTh17細胞サブセット、M1/M2マクロファージ、骨細胞とのカップリング因子にも焦点をあて、核内ASXL-BAP1BRCA1-associated protein 1ポリコーム群複合体による影響解明、多臓器連関および新たな頭蓋顎顔面領域における骨代謝疾患診断や治療法の開発を目的とする(3)。骨粗症により骨折し、寝たきりになることでさらに骨量が減少し、骨折治癒までもが遅延してしまう負のスパイラルに陥ってしまうことが問 題となっている。カップリング機能の促進はその負のスパイラルを断ち切ることで骨折のリスクを減らし、骨量を回復し骨質を改善することで患者のQOLを回復することが期待される。そこで今年度より理工学研究部松本、高輝度光科学研究センターの星野主幹研究員が放射光X線を利用した骨質評価を分担し医工連携の発展を目指す。近年の癌治療薬の開発研究において、エピジェネティック制 御を創薬標的として利用する試みが注目されている。これらのことが明らかになれば、臨床へのアウトカムとして破骨細胞を標的とした骨吸収抑制剤の開発において、ASXL-BAP1 axisを中心としたエピジェネティック創薬は有効なアプローチのひとつになることが考えられ、新たな分子標的治療の創出につながることが予想される

研究概要図


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研究者の役割分担 研究クラスター長は図に示すような研究クラスターを構築する予定である(図4)。すでに、研究クラスター長は徳島大学にて研究グループを率いている。細胞周期チーム(C-team)に医学部教員 常松貴明助教(分担者)、骨免疫チーム(O-team)に井澤 俊(クラスター長)、岩浅亮彦助教(分担者)、骨の微細構造バイオイメージングチーム(B-team)に日浅雅博助教(分担者)が参画することで若手研究者による異分野融合を目指す。さらに今年度より大学院理工学研究部 松本健志教授が加入し骨微細構造解析・フーリエ変換型赤外/ラマン顕微分光法による骨質評価を分担いただくことで医工連携の発展を目指す。外部機関のクラスターメンバーとして大型放射光施設Spring-8を有する高輝度光科学研究センターの星野真人 主幹研究員が新規参画し放射光計測を担当頂きX線イメージングにより骨の数理モデルを構築する。疾患動物の維持・管理および臨床サンプルの収集に関しては研究協力者の森 浩喜医員が分担する。さらに、基礎的実験に関しては在籍している大学院生 イスラミ フタミ(インドネシア ガジャマダ大学歯学部出身)、ツェンドスレン(モンゴル)が研究協力者として研究に参加する予定である。骨の形態計測は研究代表者の留学先である米国ワシントン大学Steven L. Teitelbaum 教授が主宰する骨代謝学部門への若手教員、大学院生の短期留学により実施する。本クラスターより得られた化合物の臨床薬理作用の検討は新規クラスターメンバー 徳島大学 大学院医歯薬学研究部 医学域 薬理学分野 石澤有紀 講師が担当する。また、外部機関との連携として国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部 竹下 淳室長は都市部の患者検体の収集と次世代シーケンサーを利用した遺伝子変異スクリーニング・エクソーム解析の実施、患者の会での講演を担当する。
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