研究期間 | 2018/4/1 - 2021/3/31 |
研究課題名 | 【終了】金属アレルギーに対する予防法の開発 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、医学、終了した研究クラスター、臨床、歯学、保健、バイオ、ゲノム |
SDGs | |
応募課題 | |
クラスター長氏名 | 細木 真紀(大学院医歯薬研究部、歯学部・顎機能咬合再建学分野、講師) |
所属する研究者氏名 | 河野 文昭(歯学部・歯学部長) 久保 宜明(医学部・教授・皮膚科) 葉久 真理(医学部・教授・助産学分野) 松香 芳三(歯学部・教授・ 顎機能咬合再建学分野) 野間 隆文(歯学部・教授・分子医化学分野) 濵田 賢一(歯学部・教授・生体材料工学分野) 三好 圭子(歯学部・准教授・分子医化学分野) 関根 一光(歯学部・講師・生体材料工学分野) 大島 正充(歯学部・准教授・顎機能咬合再建学分野) 宮城 麻友(歯学部・助教・顎機能咬合再建学分野) 成谷 美緒(徳島大学大学院・4年・口腔科学教育部) |
研究概要 | アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎など,日本においてはアレルギー疾患患者が増加し,同様に金属アレルギー患者も増加してきている.徳島大学病院には歯科用金属アレルギー外来が設置されており,大学の中期目標で医科歯科連携が図られ,全国的にも金属アレルギーに特化した外来として認知されるようになって来ている. 金属アレルギー疾患患者の治療を通して培われた医科歯科連携を元に,下記の様に臨床と研究の双方向から金属アレルギー対策を計る点が本研究の大きな特徴である. 1.調査研究・予防のための広報活動について 歯科用金属アレルギー外来患者の動態調査より,金属アレルギー発症要因として,ピアスに含有されたニッケルが高いリスクがあることが明らかになってきている.そこで,本調査研究は,ファッションに敏感な若い世代がこれらの事実をどの程度認識しているのか,実態を調査したうえで,金属アレルギーに関する講演を行い,その効果を検証することで,ニッケル含有のアクセサリーのリスクを,広く一般に知らせると共に,各個人がリスクを回避するようになることを目指す.さらに,実態調査の結果を元に,欧州連合のようなアクセサリーなどへのニッケル含有量(溶出量)の規制を設けることを行政に働きかけ,規制確立をめざす. 現在,徳島県は消費者庁の誘致を目指しており,県庁には「消費者行政新未来創造オフィス」が開設されている。同オフィスが実施している「新未来創造プロジェクト」にも働きかけ,規制確立に取り組むことは,徳島大学の社会貢献につながると考える. 2.発症予防創薬について 歯科用金属アレルギー外来の外来患者の協力を得て,感作と発症の間に働くメディエータをマイクロアレイ解析により検討し,発症予防のためのエビデンスとして利用する.また,実際の感作条件により近い経皮感作による金属アレルギーモデルマウスを作製することと,作製したモデルマウスを用いて炎症性サイトカインの遺伝子発現量を解析することによって,金属アレルギーの感作発現の特性について検討し,さらにその結果により抗リウマチ薬のTNF阻害薬のような治療薬を開発する. |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 細木 真紀:研究の総括,歯科用金属アレルギー外来での疫学調査 河野 文昭:予防のための広報活動の支援 久保 宜明:皮膚科的評価,連携確認 葉久 真理:調査研究実施 松香 芳三:感作モデルの評価 野間 隆文:感作モデルの評価 濵田 賢一:金属材料の評価 三好 圭子:感作モデルの作製 関根 一光:金属材料の評価 大島 正充:感作モデルの作製 宮城 麻友:歯科用金属アレルギー外来での疫学調査 成谷 美緒:歯科用金属アレルギー外来での疫学調査 |