研究期間 | 2018/8/1 - 2020/12/31 |
研究課題名 | 【終了】健康寿命延伸の実現を目指した基礎的研究 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、医学、終了した研究クラスター、基礎、バイオ、生物、ゲノム、バイオ |
SDGs | 3.保健 8.成長・雇用 |
応募課題 | |
クラスター長氏名 | 泰江 章博(病院、矯正歯科、講師) |
所属する研究者氏名 | 竹谷 豊(徳島大学大学院医歯薬学研究部・教授) 南川 丈夫(徳島大学大学院社会産業理工学研究部・准教授) |
研究概要 | 高齢化著しい現代、運動器・認知機能障害による生活の質(QOL)低下とともに、医学的治療を必要とする高齢者人口も増加傾向にあり、その対策は社会的にも喫緊の課題である。しかし、加齢に伴い生じるフレイルやサルコペニア、神経変性疾患の治療法開発は困難なのが現状である。Gdf8/Myostatin(Mstn)は、そのノックアウトマウスが筋量増大といった表現型を呈しつつも大きな合併症もないことから、長年筋再生の標的遺伝子とされてきたが、治療への展開には至っていない。近年、老齢動物と若齢動物の並体結合実験や若齢マウス血漿成分の老齢マウスへの投与により、老齢マウスの筋機能回復や脳での血流量増加、成体ニューロン新生やそれに伴う記憶力低下の改善が見られ、分子探索の結果、老化促進候補因子がいくつか挙げられ、その過剰投与により骨量の減少も報告された。一方、近年発展著しいゲノム編集技術は成体実験動物にも適用されており、ヒト疾患に対する遺伝子治療もこれまでのような夢物語ではなくなりつつある。 本課題は、治療法開発の困難な加齢に伴う前述疾患をターゲットに、老化促進モデルマウスにおいて、老化因子を条件付きノックアウトにより成体で機能欠失させる機能検証に加え、ゲノム編集技術の成体への適用による同因子の無効化を図り、リン代謝や皺といったわかりやすい表現型から検証を進めていく。将来的には健康寿命の延伸による要支援・要介護からの開放やQOL向上を目指す。 |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 遺伝子改変動物の作製ならびにエキソソーム様小胞による成体でのゲノム編集~筋量・骨密度測定、研究統括(泰江) リン代謝系、血管内皮機能、異所性石灰化などの評価(竹谷) 老化性の皺走行方向とコラーゲン配向の評価(南川) |