徳島大学の研究特集

【終了】子実体形成誘導技術を応用したマツタケ栽培技術の開発

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】子実体形成誘導技術を応用したマツタケ栽培技術の開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧指定クラスター終了した研究クラスターバイオ農学生物食品バイオ
SDGs 2.飢餓
応募課題
クラスター長氏名 阪本 鷹行(大学院社会産業理工学研究部、分子生物学、助教)
所属する研究者氏名 下北 英輔(先端酵素学研究所・助教・遺伝子工学)
刑部 敬史(大学院社会産業理工学研究部・教授・分子細胞生物学)
櫻谷 英治(大学院社会産業理工学研究部・教授・応用微生物学)
研究概要

マツタケの菌床栽培において、培養物あるいは子実体との脂溶性成分を比較し、菌床生育時および子実体形成の指標となる化合物を探索する。また、他のキノコ類で知見のある子実体形成誘導条件の精査に加えて、キノコのモデル生物であるウシグソヒトヨタケの子実体形成に関する知見を基にマツタケの子実体形成誘導を目指す。キノコは我が国の食文化に深く根付いており、一部の食用キノコについては人工栽培も盛んに行われている。徳島県は菌床シイタケ生産量において十年連続全国一位であり、キノコ菌床栽培に対して寛容かつ意欲的である。しかし、マツタケに代表される菌根菌については、ホンシメジ以外の菌床栽培成功例が無い。また、マツタケは他のキノコ類と比べて菌糸の成長が著しく遅く、菌床作りに時間がかかるなどの課題がある。一方、近年行われているマツタケの栽培研究のほとんどはアカマツ等に人工的に共生させる二員栽培であるが、これも生産には至っていない。キノコ類の子実体誘導については低温条件や乾燥、栄養の枯渇、雷によるショックなど、ストレス条件下に置くことで誘導されるという報告がある。一方、食用キノコを含むキノコ類全般において、脂肪酸などの脂溶性化合物についての研究はマツタケの香り成分を除いてほとんど進んでおらず、形態変化に関する脂質組成変化等の知見はまだ無い。そこで、本研究ではマツタケ菌糸の菌床栽培時、液体培養時、および子実体における脂溶性化合物の解析を行い、マツタケの生活ステージにおいて指標となり得る化合物の探索を試みる。さらに、得られた化合物において菌床に暴露するなどし、子実体形成への関連性を調べる。また、従来のキノコ子実体形成誘導ストレスに加え、ウシグソヒトヨタケなどで明かされた関連因子についてもマツタケへの応用を試み、子実体形成を目指す。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。

研究者の役割分担 阪本 鷹行(マツタケの栽培および全体の総括)
堀 勝(マツタケの栽培)
下北 英輔(マツタケ菌床の作製)
刑部 敬史(ウシグソヒトヨタケの分子育種)
櫻谷 英治(マツタケの栽培)
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