研究期間 | 2017/4/1 - 2019/3/31 |
研究課題名 | 【終了】中分子創薬シード展開クラスター |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、医学、終了した研究クラスター、基礎、薬学、創薬 |
SDGs | |
応募課題 | |
クラスター長氏名 | 大髙 章 |
所属する研究者氏名 | 片桐 豊雅(先端酵素学研究所・教授・ゲノム制御学分野) 南川 典昭(大学院医歯薬学研究部・教授・生物有機化学分野) 石田 竜弘(大学院医歯薬学研究部・教授・薬物動態制御学分野) 重永 章(大学院医歯薬学研究部・講師・機能分子合成薬学分野) 吉丸 哲郎(先端酵素学研究所・講師・ゲノム制御学分野) |
研究概要 | アカデミア創薬に関する革新的特色研究(代表者 南川)を通じた蔵本キャンパス内における薬学部と他部局との共同研究を端緒として、いくつかの創薬展開に繋がるシードを見出すことができた。片桐らが見出した乳がん抑制活性を有するペプチドERAPもその一つである。片桐らは、乳がん細胞に過剰発現するBIG3タンパク質が、がん抑制因子PHB2の抑制活性を阻害することを明らかにした。また、BIG3-PHB2相互作用に着目し、BIG3由来の13残基ペプチドに細胞内移行配列として11個のアルギニンを付加したペプチドERAPを開発し、BIG-PHB2相互作用阻害によるPHB2の抑制機能の再活性化に成功した。しかし、ERAPは阻害持続性が短い問題があった。そこで、大髙グループはペプチド・タンパク質化学の観点からこの問題点を大幅に改善した誘導体の創製に成功した。この改変誘導体はマウスを用いたin vivo実験においてIC90 (1mg/kg/week)の持続性抗がん活性を示し、創薬展開可能なことを証明した。しかし、改変ERAPのような化合物は、分子量1000〜3000程度の“中分子”に分類され、その創薬展開には下記のハードルが残されている。① 化合物の最適化、② 効率的合成法の確立、③ 標的送達法の確立である。本研究ではクラスター構成員の専門性を発揮し、ERAPの創薬展開を通し上記課題の解決を図り、ERAPの乳がん治療薬への実用的展開を計る。 |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 大髙:ERAPのデザイン・合成 重永:ERAPのデザイン・合成 南川:ERAP細胞内発現システムの構築 石田:ERAP実用的送達システムの構築 片桐:ERAPの活性評価 吉丸:ERAPの活性評価 |