徳島大学の研究特集

【終了】神経障害性糖尿病足病変に対する歩行支援のための自立型靴装具の開発

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】神経障害性糖尿病足病変に対する歩行支援のための自立型靴装具の開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター臨床工学機械
SDGs
応募課題
クラスター長氏名 橋本 一郎(医歯薬学研究部形成外科学、形成外科、教授)
所属する研究者氏名 安倍 吉郎(大学院医歯薬学研究部形成外科学・准教授・形成外科)
高岩 昌弘(大学院社会産業理工学研究部機械システム制御学・教授・機械システム)
藤澤 正一郎(大学院社会産業理工学研究部人間適応工学・教授・福祉工学)
加藤 真介(徳島大学病院リハビリテーション部・教授・リハビリテーション、整形外科)
松久 宗英(先端酵素学研究所糖尿病臨床研究開発センター・特任教授・糖尿病)
研究概要

   神経障害性糖尿病足病変は、糖尿病により下肢の運動・知覚神経が障害されるために足部に運動障害や変形を生じて、足底に圧迫による皮膚潰瘍を発症する病態であり、重症患者では足や下腿の切断術が行われる。皮膚潰瘍の予防と治療のためには、効果的な除圧が必須である。

 

   一般的には足底板で荷重部をずらすことで除圧が行われているが、これは言わば静的な除圧であり、歩行等の運動を行うと関節や骨の突出部が生じることで新しい潰瘍が生じることがある。関節可動域を広げるために腱切断・延長手術が行われるが、手術侵襲を伴い筋力の低下した患者では効果が減弱する。

 

   本研究では歩行支援シューズにより、歩行を動的にアシストすることで足底荷重を分散できないか検討する。高岩教授の開発している歩行支援シューズは装着者の体重(位置エネルギー)を空気の圧縮エネルギーに変換して、足関節の動きを空気圧アクチュエータによりアシストするものであり、軽量で安価な歩行支援シューズを作成できる。

 

   本研究における最大の課題は、糖尿病神経障害での歩行をどのようにアシストすれば潰瘍形成の予防と治療に有効であるかが現在では不明な点である。そのために、まず正常人の歩行と糖尿病神経障害患者の歩行を比較して、糖尿病神経障害患者の歩行に関する問題点を抽出し、歩行アシストの方法について検討する。将来的には特許所得や歩行支援シューズの製品化を目指す。

研究概要図


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研究者の役割分担 橋本 一郎:研究の指導と分析・統括
安倍 吉郎:計測とデータの集積・分析
高岩 昌弘:研究の指導と分析、シューズの開発
藤澤 正一郎:研究の指導と分析、歩行の解析・助言
加藤 真介:研究の指導と分析、歩行の解析・助言
松久 宗英:研究の指導と分析、糖尿病患者の筋力や栄養状態の評価
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