徳島大学の研究特集

【終了】がんのゲノム異常に基づいた新しい個別化治療システムの開発

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】がんのゲノム異常に基づいた新しい個別化治療システムの開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター基礎薬学創薬
SDGs
応募課題
クラスター長氏名 高山 哲治(大学院医歯薬研究部、消化器内科学分野、教授)
所属する研究者氏名 高山 哲治 大学院医歯薬学研究部・教授・消化器内科学分野
丹黒 章 大学院医歯薬学研究部・教授・食道・乳腺甲状腺外科分野
西岡 安彦 大学院医歯薬学研究部・教授・呼吸器・膠原病内科分野
島田 光生 大学院医歯薬学研究部・教授・消化器・移植外科分野
苛原 稔 大学院医歯薬学研究部・教授・産婦人科学分野
金山 博臣 大学院医歯薬学研究部・教授・泌尿器科学分野
井本 逸勢 大学院医歯薬学研究部・教授・医歯薬学研究部人類遺伝学分野
片桐 豊雅 先端酵素学研究所・教授・ゲノム制御分野
研究概要

各種癌における遺伝子異常が解明されつつあるが、同じ臓器の癌でも
多彩な遺伝子異常を有することから、個別化治療の必要性が認識されている。しかし、各癌種において、ごく少数の分子標的薬が承認されているに過ぎず、個別化医療にはほど遠いのが現状である。一方、最近 約50個の遺伝子異常を同時に調べるOncomine cancer panel(OCP)が開発され、癌の遺伝子異常を同時に調べることが可能となった。そこで本研究では、まず各種消化器癌(胃癌、大腸癌、膵癌、食道癌など)、肺癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、泌尿器癌、原発不明癌、その他希少癌などの癌患者を対象に、OCPなどを用いて癌組織における多数の遺伝子異常を明らかにする。得られた遺伝子異常データをもとに、各癌に有効性の高い分子標的薬を見出し、その分子標的治療を行う、または保険承認されていない薬剤は臨床治験による治療を行う。治療の有効性はRECIST criteriaにより客観的に評価する。本研究では、まず当学(当院)においてOCP解析と個別化治療を行うシステムを構築する。また、各種癌において個々の遺伝子異常と分子標的薬の治療効果を調べたデータベースを作成し、新しい個別化治療のための治療システム(フローチャート)を開発する。
   さらに、各種癌組織に見出された遺伝子異常のデータを元に、各癌腫のシグナル伝達経路を解析し、新しい標的分子と分子標的薬の開発を行う。

研究概要図


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研究者の役割分担 高山 哲治 研究全体の統括、消化器癌の登録、治療システムの開発
丹黒 章 乳癌、肺癌の登録
西岡 安彦 呼吸器癌の登録
島田 光生 消化器癌の登録
苛原 稔 婦人科癌の登録
金山 博臣 泌尿器癌の登録
井本 逸勢 癌のゲノム異常のデータ解析
片桐 豊雅 癌のゲノム異常解析、発癌機序の解析
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