徳島大学の研究特集

【終了】新規合成脂質を用いた機能性材料の創製とその応用

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】新規合成脂質を用いた機能性材料の創製とその応用
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧終了した研究クラスター理学化学
SDGs 9.イノベーション
応募課題
クラスター長氏名 松木 均(大学院社会産業理工学研究部、生体膜工学、教授)
所属する研究者氏名 今田 泰嗣(大学院社会産業理工学研究部・教授・有機合成化学)
安澤 幹人(大学院社会産業理工学研究部・教授・バイオマテリアル)
南川 慶二(大学院社会産業理工学研究部・教授・有機高分子化学)
玉井 伸岳(大学院社会産業理工学研究部・准教授・生物物理化学)
倉科 昌(大学院社会産業理工学研究部・助教・ナノ材料学)
荒川 幸弘(大学院社会産業理工学研究部・助教・有機合成化学)
後藤 優樹(大学院社会産業理工学研究部・助教・生物物理化学)
研究概要

   脂質は、長鎖脂肪酸や長鎖アルコールなどの疎水基がエステル結合やアミド結合によりつながった分子構造を持つ両親媒性の有機化合物である。動植物の細胞内で利用されている脂質は主にグリセロールを骨格としたグリセロ脂質とスフィンゴシンと呼ばれるアミノアルコールを骨格としたスフィンゴ脂質である。本研究においては、これら天然存在脂質構造に基づく、以下の新規な非天然脂質を分子設計して合成する。
(1)極性基構造アナログ脂質:極性基頭部の配向や配列を変化させた脂質、および疎水鎖結合部であるグリセロール骨格にアミド結合を導入したグリセロ脂質とスフィンゴ脂質の性質を併せ持つ脂質
(2)外部刺激応答脂質:外部刺激(温度、圧力、pH、光、電場など)に応答して分子配列を変化させる脂質、例えば、2本の疎水鎖長と極性基サイズを調整することにより、加圧により指組(嵌合)構造の誘発機能を付与した脂質や、疎水鎖に光感受性やpH感受性の官能基を導入し刺激応答機能を付与した脂質
(3)機能性高分子脂質:官能基部分に、天然脂質や上記に挙げた非天然脂質などを結合させたビニルモノマーを付加重合により単独重合および共重合させた高分子脂質
   合成した上記脂質の自己会合特性を調査し、それらの薄膜や集合系を用いた機能性材料の創製とその応用を試みる。

研究概要図


※画像をクリックするとPDFが開きます。


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研究者の役割分担 松木 均(脂質集合系の物性評価、研究計画および総括)
今田 泰嗣(新規脂質合成の反応デザイン)
安澤 幹人(新規脂質材料の評価:生体適合性試験)
南川 慶二(新規脂質材料の評価:動的挙動解析)
玉井 伸岳(脂質集合系の巨視的実験)
倉科 昌(新規脂質材料の評価:材質試験)
荒川 幸弘(新規脂質の合成および精製)
後藤 優樹(脂質集合系の微視的実験)
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