徳島大学の研究特集

【終了】1703018 レンコン由来花粉症予防改善食品素材の開発(水口博之)

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】1703018 レンコン由来花粉症予防改善食品素材の開発(水口博之)
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター臨床薬学創薬理学化学
SDGs
応募課題
クラスター長氏名 水口 博之
所属する研究者氏名 水口 博之:大学院医歯薬学研究部分子情報薬理学分野・准教授・分子薬理学
武田 憲昭:大学院医歯薬学研究部耳鼻咽喉科学分野・教授・耳鼻咽喉科学
北村 嘉章:大学院医歯薬学研究部耳鼻咽喉科学分野・准教授・耳鼻咽喉科学
福井 裕行:大学院医歯薬学研究部分子難病学分野・特任教授・薬理学
柏田 良樹:大学医医歯薬学研究部生薬学分野・教授・生薬学
佐野 茂樹:大学院医歯薬学研究部分子創薬化学分野・教授・有機化学
根本 尚夫:大学院医歯薬学研究部機能分子合成薬分野・准教授・有機合成
田中 直伸:大学院社会産業理工学研究部応用生物資源学分野・准教授・天然物科学・生薬学
向井 理恵:大学院社会産業理工学研究部食料科学分野・講師・食品機能学
研究概要

花粉症は国民の30%が罹患する国民病であり、その罹患率は年々増加し、莫大な医療費が花粉症治療に対して使用されている。さらに、花粉症により労働意欲が低下するため経済的損失も大きい。このことから、花粉症の抑制は喫緊の課題であり、花粉症の高度の症状改善を達成するため、既存の治療薬と異なる薬理機構を持つ治療薬の開発が望まれている。我々は、花粉症発症に関与する主要シグナルがプロテインキナーゼCδ(PKC)シグナルとNFATシグナルであることを明らかにし、これらのシグナルの抑制によりで症状をほぼ完全に抑えることができることを証明した。また、高いシグナル抑制活性が見出された徳島県特産の備中種レンコン節部から有効成分の単離・同定に成功した。本課題では、有効成分を含むエキス粉末を作成し、その症状改善効果及び作用機構を解明することにより、健康維持に利用可能な抗アレルギー性機能性食品素材の開発を行う。本課題の成果により、科学的根拠に基づいた安全で高品質なレンコンエキス粉末を含む抗アレルギー性食品や花粉症症状改善のためのサプリメントを開発する。また、レンコン未利用資源を有効活用するとともに有効成分高含有レンコン品種を作成することでレンコンに新たな付加価値を創造しレンコン農業の活性化及び地域創生に貢献する。

研究概要図
研究者の役割分担 水口 博之:研究の総括、有効成分の分子機構解明
武田 憲昭:レンコンエキス粉末摂取による花粉症症状改善効果の臨床試験
北村 嘉章:レンコンエキス粉末摂取による花粉症症状改善効果の臨床試験

福井 裕行:モデルラットによるレンコンエキス粉末摂取による花粉症症状改善効果の証明

柏田 良樹:有効成分の構造決定
佐野 茂樹:有効成分及びその誘導体の合成
根本 尚夫:有効成分及びその誘導体の合成
田中 直伸:有効成分の構造決定
向井 理恵:有効成分の生理機能解明
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