徳島大学の研究特集

1704001 新規がんワクチンの開発(石田竜弘)

研究課題名 1704001 新規がんワクチンの開発(石田竜弘)
カテゴリー 全てのクラスター、研究クラスター一覧、登録クラスター、薬学、創薬、理学、化学
クラスター長 石田 竜弘
所属する研究者氏名 石田 竜弘
(大学院医歯薬学研究部・教授・薬物動態制御学分野)
宇都 義浩
(大学院生物資源産業学研究部・教授・応用生命コース生物資源学分野)
奥平 桂一郎
(大学院医歯薬学研究部・准教授・製剤分子設計学分野)
異島 優
(大学院医歯薬学研究部・准教授・薬物動態制御学分野)
清水 太郎
(大学院医歯薬学研究部・特任助教・総合薬学研究推進学分野)
研究概要

本研究では、細胞障害性T細胞(CTL)を強力に誘導できる新たな作用機序のがんワクチンおよび新規治療法を開発する。特にがん抗原を含有するポリエチレングリコール(PEG)修飾リポソームを用いて、CTLの誘導を行うと共に、ナノ化抗がん剤(微粒子製剤)と併用することで革新的な治療効果を提示しうるがんワクチンを提供する。
がん抗原を含むPEG修飾リポソームは、CTLの産生誘導を行うが、CTLはTregによる抑制を受ける。そのため、CTLに影響が少なく、Tregにのみ障害性を与える特殊な抗がん剤を併用することで、腫瘍の顕著な縮退を達成できると考えた。このような報告はこれまでなされておらず、独創性の高い研究である。共同研究者は生体由来成分を用いたナノ粒子調製技術を有しており、これに抗がん剤を物理的に吸着することで生体適合性が高く、がん免疫抑制系の細胞のみに影響を与えるナノ抗がん剤の調製を試みる。またワクチン組成物には最適化の余地がある。
クラスター長は既にがんワクチンを少量のリポソーム化抗がん剤と併用することで、高い抗腫瘍効果が得られることを確認している。また、この際、この特殊な抗がん剤がCTLの抑制を行わず、がん免疫抑制に寄与する免疫細胞を抑制していることを確認しており、当該研究課題が達成される可能性は極めて高い。

研究概要図
研究者の役割分担 石田 竜弘:研究統括、薬物動態評価、免疫反応評価、特許取得・事業化
宇都 義浩:発育鶏卵系による腫瘍モデル作成
奥平 桂一郎:生体由来微粒子によるナノ製剤の調製
異島 優:生体由来微粒子によるナノ製剤の調製
清水 太郎:ワクチン組成物の最適化、モデル動物を用いた抗腫瘍効果の評価
研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31