徳島大学の研究特集

1704020 GABAシグナル活性化因子による膵臓β細胞の再生技術の開発(鶴尾吉宏)

研究課題名 1704020 GABAシグナル活性化因子による膵臓β細胞の再生技術の開発(鶴尾吉宏)
カテゴリー 研究クラスター一覧、登録クラスター、医学、基礎
クラスター長 鶴尾吉宏(徳島大学医歯薬学研究部顕微解剖学分野 顕微解剖学 教授)
所属する研究者氏名 吉本勝彦(徳島大学医歯薬学研究部分子薬理学分野 薬理学 教授 )
河合慶親(徳島大学医歯薬学研究部食品機能学分野 分析化学 教授)
松久宗英(徳島大学先端酵素学研究所糖尿病臨床研究開発領域 糖尿病 特任教授)
研究概要

 1型糖尿病ではインスリンを分泌する膵臓β細胞が自己免疫によって破壊される。従来、消失した膵臓β細胞を補完するには、膵島の移植が必要と考えられてきた。しかし、近年膵臓α細胞(1型糖尿病患者でも残存)が膵臓β細胞様の細胞に分化転換しうること(Plos genet e1003934, 2013)、そして最近この分化転換はCl-チャネルであるGABA-A受容体を介するシグナルで誘導されることが判明した(Cell 168,1-13, 2017. Cell 168,1-15, 2017)。
このGABAシグナルを活性化させる因子はGABA以外にも存在することが既に知られており、我々のオリジナルな研究の結果、あるGABAシグナル活性化因子の合成蛋白質が膵島に高濃度に存在することが明らかとなっている。よって、この因子が生体内で血糖値の制御において重要な生理的機能を担っていると想定している。
今回我々は、このGABAシグナル活性化因子による膵臓のα細胞からβ細胞への分化転換誘導の効果を検証する。この因子はGABAより強力に作用する可能性が示されていること、そして、GABAとは異なる化学的性質を有していることから、既存の技術と差別化しうるものである。今回の研究によって、GABAシグナル活性化因子を用いた独自の膵臓β細胞の再生技術を開発し、1型糖尿病治療へと結びつける。

研究概要図
研究者の役割分担 鶴尾 吉宏(マウス及びラットでのGABAシグナル活性化因子関連実験)
吉本 勝彦(膵臓α細胞ならびにβ細胞へのGABAシグナル活性化因子関連実験)
河合 慶親(LC/MS/MSを用いたGABAシグナル活性化因子の定量)
松久 宗英(糖尿病臨床との関連性の解析)
研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31