研究期間 | 2017/4/1 - 2020/3/31 |
研究課題名 | 【終了】周産期ストレスによる代謝疾患発症メカニズムの解明と予防戦略の構築 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、医学、終了した研究クラスター、基礎、臨床、薬学、創薬 |
SDGs | 3.保健 |
応募課題 | |
クラスター長氏名 | 宮本 理人(大学院医歯薬学研究部、医薬品機能生化学分野、助教) |
所属する研究者氏名 | 宮本 理人・大学院医歯薬学研究部(薬学系)医薬品機能生化学分野 助教 土屋 浩一郎・大学院医歯薬学研究部(薬学系)医薬品機能生化学分野 教授 志内 哲也・大学院医歯薬学研究部(医学系)統合生理学分野 准教授 増矢 幸子・大学院医歯薬学研究部(看護系)地域医療人材育成分野 特任助教 |
研究概要 | 周産期前後の母子のおかれた環境が子の将来の疾患感受性に強く影響することがエピゲノム解析などの研究領域発展により近年急速に明らかとなってきている。特に、周産期前後の低栄養状態は子が将来、肥満、糖尿病などの代謝疾患を発症するリスクを高めることが動物実験や疫学研究で示されている。本研究クラスター分担者が青年海外協力隊員として赴任した中米の地方都市では妊婦の栄養失調状態が常態化していたが、我が国でも妊婦の低栄養化、新生児の低体重化が進んでおり、代謝疾患を呈する患者の将来的な増加が危惧されている。さらに最近では周産期の食事に対する介入を行い、子の疾患予防を目指す研究も多く行われている。一方、妊娠中には妊娠糖尿病や貧血などの身体的ストレスはもとより、抑鬱など、いわゆる精神的ストレスのリスクも多いにも関わらず、周産期の様々なストレスによる子への影響の多くは未だ殆ど明らかにされていない。本研究クラスターでは臨床上問題となり得る各種の周産期ストレスに着目し、動物モデル実験系の構築によりそれらが仔の疾患発症にどのように影響するかを解明することを目指す。さらに、その分子機序を追求することにより予防戦略を構築し、国内外の臨床現場にフィードバックすることを最終的な目的としたい。本研究により将来の医療保険等の経済負担軽減はもとより、明るく健康的な社会実現に繋がることや、女性の社会進出の一助となることも期待される。 |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 宮本:研究の総括、齧歯類モデルを用いた評価系構築、proof of concept (POC)評価、糖脂質代謝を中心とする病態解析、薬理学的予防・治療戦略の構築 土屋:周産期ストレスが生化学指標、内分泌系に与える影響の評価系構築、生体分析、エピゲノム解析 志内:周産期ストレスが中枢に及ぼす影響の評価、中枢を標的とする予防・治療戦略の構築 増矢:周産期ストレス関連疾患に対するPOC評価、地域医療・臨床現場との連携、情報交換、国際貢献 |