徳島大学の研究特集

【終了】個別化医療の実現に向けた、医薬品による副作用発現予測遺伝子マーカーの同定

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】個別化医療の実現に向けた、医薬品による副作用発現予測遺伝子マーカーの同定
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター基礎
SDGs 3.保健
応募課題
クラスター長氏名 佐藤 陽一(大学院医歯薬学研究部、医薬品情報学分野・医薬品情報学、人類遺伝学、准教授)
所属する研究者氏名 山内 あい子(大学院医歯薬学研究部、医薬品情報学分野・教授・医薬品情報学)
安倍 正博(大学院医歯薬学研究部、血液内分泌代謝学分野・教授・血液内科学)
石澤 啓介(大学院医歯薬学研究部、臨床薬剤学分野・教授・臨床薬理学)
賀川 久美子(徳島大学病院、血液内科・講師・血液内科学)
三木 浩和(徳島大学病院、輸血細胞治療部・講師・輸血細胞学)
中村 信元(徳島大学病院、血液内科・助教・血液内科学)
藤井 志朗(徳島大学病院、血液内科・特任助教・血液内科学)
岡田 直人(徳島大学病院・薬剤部・薬剤師)
研究概要

  本研究では医薬品による副作用発現予測遺伝子マーカーを同定することを目的とする。医薬品による副作用は発生頻度が低く、発見が遅れると重篤化することがある。例えば、抗生物質は細菌を殺し、増殖を防ぐ効果があるが、けいれん、耳鳴り、アナフィラキシーショックなど重篤な副作用が発現することもある。従って、あらかじめ副作用の発現を予測することができれば、安全な薬物治療の実施が可能である。昨今のゲノム解析技術の進歩とゲノムデータベースの構築により、遺伝情報に基づいた個別化医療の実施が現実なものとなりつつある。しかし、医薬品の副作用発現に関連する遺伝子はあまり見つかっておらず、日本人を対象とした副作用関連ゲノムデータベースの構築のためにも、副作用発現を予測する遺伝子マーカーの探索が急務である。本研究では、医薬品が処方された患者を対象に、次世代シーケンサーやビーズチップなどを用いて網羅的に遺伝子型を決定し、決定した遺伝子型について、医薬品による副作用が発現した患者と発現しなかった患者との間で関連解析を行い、医薬品による副作用発現を予測する遺伝子を同定する。医薬品による副作用発現を予測できる遺伝子が同定されれば、予め遺伝子を調べることで、個人個人の体質に合わせた、有効かつ安全な薬物治療が行えると期待される。

研究概要図
研究者の役割分担 佐藤 陽一:研究の総括、検体採取、ゲノム解析、関連解析
山内 あい子:副作用情報の解析
安倍 正博:医療情報の収集と管理
石澤 啓介:薬剤服用情報の収集と管理
賀川 久美子:医療情報の収集
三木 浩和:医療情報の収集
中村 信元:医療情報の収集
藤井 志朗:医療情報の収集
岡田 直人:薬剤服用ならびに副作用情報の収集
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