徳島大学の研究特集

【終了】糖尿病性筋障害の分子機構の解明、診断・治療法の開発

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】糖尿病性筋障害の分子機構の解明、診断・治療法の開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター基礎臨床
SDGs 3.保健
応募課題
クラスター長氏名 松久 宗英(先端酵素学研究所、診療分野、教授)
所属する研究者氏名 森 博康(徳島大学 先端酵素学研究所・特任助教・診療分野)
阪上 浩(徳島大学大学院医歯薬学研究部・教授・代謝栄養学分野)
吉田 守美子(徳島大学大学院医歯薬学研究部・講師・血液・内分泌代謝内科学)
粟飯原 賢一(徳島大学大学院医歯薬学研究部・特任教授・糖尿病・代謝疾患治療医学分野)
親泊 政一(徳島大学 先端酵素学研究所・教授・生体機能学分野)
船木 真理(徳島大学病院 糖尿病対策センター・センター長・特任教授)
秦 明子(徳島大学病院 糖尿病対策センター・特任助教)
玉木 悠(徳島大学病院 病院情報センター・特任助教)
野間 隆文(徳島大学大学院医歯薬学研究部・教授・分子医化学分野)
堤 理恵(徳島大学大学院医歯薬学研究部・助教・代謝栄養学分野)
土居 久志(理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター・チームリーダー・イメージング化学研究グループ)
池田 康将(徳島大学大学院医歯薬学研究部・准教授・薬理学分野)
研究概要

 国際的かつ地域の健康課題である糖尿病を克服するために、膵β細胞傷害の本質的治療法の確立、新規メカニズムの治療法の開発、さらに合併症の重症化阻止が求められている。近年、新たな糖尿病合併症として加齢に伴う筋委縮(サルコぺニア)や心筋障害が注目されている。研究者らも糖尿病状態において早期より筋機能低下(ダイナペニア)が生じていることを報告した(J Diab Invest, 2016)。これらの病態的分子機構を解明し、早期診断法から治療法を確立することは、超高齢化が国際的にも類を見ない速度で進行する我が国での喫緊の課題である。
 そこで本研究クラスターでは、糖尿病状態で生じる骨格筋および心筋障害の臨床的特徴を明らかにし、基礎研究との連携によりその成因を加齢性因子、代謝性因子、液性因子、細胞内メカニズムの面から明らかにし、糖尿病性筋障害の診断基準の策定から治療法の開発を目指す。
 臨床研究では、多施設横断研究により1,000例以上の糖尿病患者を解析し、1,400例の非糖尿病者の徳島コホートを対照とし、糖尿病性筋障害の早期診断法の確立および病態、成因、リスク因子を明らかにする。さらに分子メカニズムを糖尿病モデル動物や筋特異的遺伝子改変動物を用いて明らかにする。同時に心筋細胞においても骨格筋同様の機構が作用するかどうか解析し、糖尿病心筋障害の機序についても解析する。その知見をもとに、糖尿病筋障害に対する運動・栄養介入から新規治療薬の開発をめざす。

研究概要図
研究者の役割分担
次世代ひかりトクシマ 競争と共創 徳島大学博士課程からの招待状 ひかり・うずしおプロジェクト 共創の場拠点 SDGs 大学産業院 研究支援・産官学連携センター OTSUCLE logo