徳島大学の研究特集

【終了】高濃度の産業試料を希釈せずに分析できる振幅変調フロー分析法の開発

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】高濃度の産業試料を希釈せずに分析できる振幅変調フロー分析法の開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧終了した研究クラスター理学化学
SDGs
応募課題
クラスター長氏名 田中 秀治(大学院医歯薬研究部、薬学部・分析科学、教授)
所属する研究者氏名 田中 秀治(薬学部・教授・分析科学(薬品分析化学))
竹内 政樹(薬学部・准教授・分析科学(環境分析化学))
大渕 朗(理工学部・教授・数学(代数曲線論))
高栁 俊夫(理工学部・教授・工学(工業分析化学))
杉山 茂(理工学部・教授・工学(反応工学))
山本 孝(理工学部・准教授・環境物理化学)
研究概要

   微量試料中の超微量成分(究極的には1分子・1原子)測定法の開発は,最先端分析化学研究の潮流の一つである。一方で,鉱工業や農林水産業などの産業現場 〜たとえば,工場における品質管理のためのプロセス分析,養殖場におけるアンモニア態窒素のモニタリング〜 では,高濃度の試料を希釈することなく自動連続測定できる分析法が求められている。しかし,この需要は学術研究の領域ではあまり認識されていない。
   本研究では,研究代表者が開発した振幅変調多重化フロー分析法(流れ分析法に周波数解析を導入した新規分析法)を基盤として,高濃度試料を希釈せずに迅速分析できる新規分析法を開発する。細管中のフロー系に導入する試料の流量を,ある波形の制御信号を用いて周期的に変動させ,流れの中で反応を行い,下流で測定する。検出器の上限を超える高濃度試料であっても,得られた検出信号を信号処理し,フーリエ変換することで,理論的には目的成分の濃度を求めることが可能であると考えられる(現在,その理論の実際の分析への適用について,予備実験を行っている)。本研究では,制御・計測・解析プログラムの作成,フロー分析システムの構築,実験室レベルでの検証と改良を行い,産業現場での高濃度試料の分析が可能な新規実用分析法として完成する。

研究概要図
研究者の役割分担 田中 秀治:研究立案,プログラム作成,システム構築,研究協力者(卒論生,大学院生)の指導と実験遂行,成果発表,研究総括
竹内 政樹:分析デバイスの製作,環境分析への応用
大渕 朗:波形解析に関する理論構築
高栁 俊夫:プロセス分析への応用
杉山 茂:触媒反応への応用
山本 孝:反応機構の解析
次世代ひかりトクシマ 競争と共創 徳島大学博士課程からの招待状 ひかり・うずしおプロジェクト 共創の場拠点 SDGs 大学産業院 研究支援・産官学連携センター OTSUCLE logo