徳島大学の研究特集

健康長寿社会の実現に向けた徳島県特産物からの機能性分子の創成

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 健康長寿社会の実現に向けた徳島県特産物からの機能性分子の創成
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスターバイオ農学生物栄養
SDGs 3.保健 9.イノベーション
クラスター長氏名 山本 圭(大学院社会産業理工学研究部、脂質生化学、准教授)
所属する研究者氏名 山本 圭(徳島大学大学院社会産業理工学研究部・准教授・脂質生化学)
向井 理恵(徳島大学大学院社会産業理工学研究部・講師・食品栄養化学)
重永 章(徳島大学大学院医歯薬学研究部・講師・有機合成化学)
研究概要

   三大栄養素の脂質・タンパク質・糖質は、生命維持にとって必要不可欠な根源的生体物質であり、食事による摂取もしくは体内で産生された後、常に輸送・代謝・分解等を受け、その作用部位と機能は時空間的に変化する。また、植物には抗酸化作用を持つビタミン様物質のフラボノイドが含まれ、様々な疾患の予防改善効果機能を持つ。これまで山本は脂質メタボローム解析技術を駆使して難治性皮膚疾患を制御する新規生理活性脂質を同定した。向井はフラボノイドが寝たきりの原因とされる廃用性筋萎縮に対する予防回復効果を持つことを見いだした。平成28年度設置の生物資源産業学部に異動した機会に改めて従来の研究領域を眺めると、1)農林水産物由来の脂質は医薬品や化粧品の原料となるが哺乳動物とは違う特徴ある構造を持つ機能未知の脂質が多く存在する、2)植物由来フラボノイドは抗酸化作用を持つが作用点の絞込みも含めた本質的な機能関連を示すには至っていない、ことに気がついた。そこで有機合成分野で先駆的研究を展開している重永と連携し、徳島県特産の農林水産物から難治性皮膚疾患や廃用性筋萎縮に作用する新規生理活性物質を分子レベルで創成する取組みを開始する。本クラスターは、探索的性質の強いものであるが、新規機能性分子が掘り出される潜在的な可能性を有し、広範な応用展開が予想され、さらに徳島県産物に付加価値を付することにも繋がり、波及効果は非常に大きい。

研究概要図
研究者の役割分担 山本圭(大学院社会産業理工学研究部・准教授・脂質生化学)
・研究統括
・徳島県特産の農林水産物から新規脂質性機能性分子の分画および精製
・表皮細胞培養系あるいは免疫細胞系を用いた機能性分子の評価
・難治性皮膚疾患(乾癬、アトピー性皮膚炎など)モデルマウスを用いた機能性分子の評価
・脂質メタボローム技術を用いた網羅的脂質解析

向井理恵(大学院社会産業理工学研究部・講師・食品栄養化学)
・徳島県特産の農林水産物から新規フラボノイドの分画および精製
・培養系を用いた機能性分子の評価
・廃用性筋萎縮モデルマウスを用いた機能性分子の評価
・食品栄養学的な側面からの本研究成果への助言

重永章(大学院医歯薬学研究部・講師・有機合成化学)
・山本が発見した新規生理活性脂質代謝産物類縁体の合成
・向井のフラボノイド類縁体の合成
・本クラスター研究で見出された新規機能性分子の構造決定と類縁体の合成。
・有機化学的な側面からの本研究成果への助言
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