徳島大学の研究特集

文理に共通する基本的技能としての多面的思考を教育する方法の開発

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 文理に共通する基本的技能としての多面的思考を教育する方法の開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター人文・社会科学
SDGs 4.教育
クラスター長氏名 山口 裕之(大学院社会産業理工学研究部、准教授)
所属する研究者氏名 内海 千種(総合科学部・准教授・臨床心理学)
熊坂 元大(総合科学部・准教授・環境倫理学)
桑原 恵(総合科学部・教授・日本史)
小山 晋之(理工学部・教授・個体物性物理学)
土屋 敦(総合科学部・准教授・社会学)
久田 旭彦(理工学部・講師・固体物性物理学)
三好 德和(理工学部・教授・有機化学)
山口 裕之(総合科学部・准教授・哲学)
吉岡 宏祐(総合科学部・准教授・アメリカ史)
渡部 稔(教養教育院・教授・発生生物学)
(五十音順)
研究概要

   大学改革の一環として、「学士力」などという言葉で大学教育の質保証が求められており、本学でもそれに対応すべくカリキュラム改編が進められているが、とくに人文系や基礎科学分野において、「そもそも大学で何を教育すべきか」という理念が明確に示されているわけではない。本研究クラスターでは、旧総合科学部で十数年間にわたって続けられた学部共通科目「科学と人間」での実践をもとに、すべての学問研究や市民生活の基礎となるべき能力として「多面的思考」を提唱し、その教育方法の開発と改善を行う。成果は、総合科学部と理工学部での初年次教育に還元する。要望があれば、他学部に対しても情報や教材等の提供、講演を行う。
   近年、大学生のコピペ問題、研究不正問題が大きく取り上げられている。これは学生の倫理の問題ではなく、「コピペと引用の違い」「先行研究を踏まえた自説の展開方法」など、実践的な技法が十分教育されていないからであると考える。「多面的思考」とは、抽象的なお題目ではなく、これらの実践的技法に還元されるものである。
   クラスター長は「科学と人間」での教育実践を踏まえ、教科書『コピペと言われないレポートの書き方教室』を出版するなど、一定の成果を上げてきたが、平成28年度の総合科学部改組により同科目が廃止され、共同実践の場が失われた。今後、教育理念の発展と実践的教育技法の開発・改善のための場として、研究クラスターを組織したい。

研究概要図
研究者の役割分担 参加研究者はそれぞれの専門分野の知識や技能を背景として、「多面的思考」の教育プログラムの開発と改良を行う。
一つの物事は、物理学的・生物学的・心理学的・社会学的・倫理学的など、さまざまな側面から考察することができる。これまで、「科学と人間」では、優生思想・科学における測定・エセ科学など、多様なトピックにつき、参加研究者はそれぞれの専門分野からの分析を提示することで多面的思考の教育を行ってきた。
平成29年度は、「科学と人間」の後継科目に位置づけられる新総合科学部学部共通科目「総合科学入門講座」および「科学論」との連携を念頭に置き、「科学における客観性」というトピックを中心に、それぞれの専門分野からの知見を提供する機会(研究集会)を設け、クラスター長がそれを総括して教育方法の改善のための理論を整備する。またクラスター長は、成果をまとめた教科書の出版へ向けて、出版社との交渉を行う。
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