徳島大学の研究特集

【終了】高活性・高選択性を有する新規分子触媒プロセスの開発

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】高活性・高選択性を有する新規分子触媒プロセスの開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧終了した研究クラスター理学化学
SDGs
応募課題
クラスター長氏名 小笠原 正道(大学院社会産業理工学研究部、自然科学系・有機金属化学、教授)
所属する研究者氏名 今田 泰嗣:(大学院社会産業理工学研究部・応用化学系・教授・有機合成化学)
山田 健一:(大学院社会産業理工学研究部・創薬科学系・教授・有機合成化学、創薬化学)
山本 孝:(大学院社会産業理工学研究部・自然科学系・准教授・環境物理化学)
研究概要

   現代の創薬、香料、有機機能性材料などのファインケミカル分野においては、対象分子にますます高度な分子機能が求められるようになっている。これらの高機能性分子の多くは複雑な三次元構造を有しており、それらの化合物を精密有機合成する新たな手法の開発は依然として重要な研究課題である。この点に貢献すべく本研究クラスータでは、「触媒的不斉合成」に焦点を絞り研究を遂行する。三次元に広がった有機機能性化合物の多くにはキラリティがある。つまり「不斉合成反応」は特殊な合成技術ではなく、「三次元座標上の狙った位置に原子を配列させる合成技術」と捉えることができる。本クラスターでは、ファインケミカル分野で実用的な応用が可能な新規不斉合成プロセスの開発を目指す。
   クラスター長は遷移金属触媒による触媒的不斉合成に関する研究に携わっており、2017年には面不斉マンガン金属錯体をキラル・テンプレートとする「超高選択性不斉配位子」を報告し注目を集めている(2017年2月21日付け化学工業日報にて新聞報道)。今田教授は安価な天然物であるフラビン類を有機分子触媒とする酸化反応に関する実績があり、実用性の高い空気酸化の可能性を示している。また、山田教授はキラルなNHC類を有機分子触媒とする種々の不斉反応プロセスの開発に成功している。メンバーの持つ異なる合成技術を融合することにより、新たな反応プロセスの構築を目指す。

研究概要図
研究者の役割分担 小笠原 正道:遷移金属触媒不斉反応の開発
今田 泰嗣:有機分子触媒による空気酸化反応の開発と立体選択反応への展開
山田 健一:不斉有機分子触媒反応の開発、創薬への応用
山本 孝:X線吸収分光法による分子触媒種の構造解析
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