研究期間 | 2017/4/1 - 2020/3/31 |
研究課題名 | 【終了】脳虚血後の海馬神経変性に伴った脳機能障害に対する薬物療法の開発 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、終了した研究クラスター、薬学、創薬、理学、化学 |
SDGs | |
応募課題 | |
クラスター長氏名 | 笠原 二郎(大学院医歯薬学研究部、神経病態解析学分野、准教授) |
所属する研究者氏名 | 多田 恵曜 (大学院医歯薬学研究部・講師・脳神経外科学分野) 沼田 周助 (大学院医歯薬学研究部・准教授・精神医学分野) 丸山 将浩 (大学院医歯薬学研究部・准教授・特定研究部門研究支援系・in vivo イメージング研究分野) 宇都 義浩 (大学院社会産業理工学研究部・教授・応用資源生物学分野) |
研究概要 | 大脳辺縁系の一部である海馬は、記憶・学習などの高次認知機能や情動制御に関わる重要な脳領域であるが、一過性脳虚血後に遅発性神経細胞死が起こる脆弱性を示す。特に CA1 領域の脆弱性はよく知られているが、私たちはラットの虚血モデルにおいて、歯状回領域でも遅発性の神経細胞死が起き、同時にうつ病の病態であるアンヘドニアが悪化することや、それらが抗うつ薬投与によって改善することを示した。海馬機能はループ回路を経て発現することから、一過性脳虚血後の抗うつ薬投与が、神経保護・分化・再生機構を介して、海馬機能の改善・治療効果をもたらす可能性が強く示唆される。本研究は、脳梗塞後の海馬損傷に伴った脳機能障害に対する特異的な新規薬物療法開発を目的として、ラットモデルによる前臨床研究(行動薬理学・イメージング・生化学・組織化学的手法による病態解析と薬物療法研究)から、ヒト臨床研究への展開を目指す。 |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 笠原 二郎:研究計画立案、実験実施、データ解析、討論、論文執筆 多田 恵曜:脳虚血モデル作成・解析支援、討論、臨床研究 沼田 周助:薬物療法に関するアドバイス、討論、臨床研究 丸山 将浩:イメージング解析支援、討論、臨床研究 宇都 義浩:生化学的解析支援、討論 |