研究期間 | 2017/4/1 - 2020/3/31 |
研究課題名 | 【終了】DDS用ナノ粒子の調製システムの開発 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、終了した研究クラスター、薬学、創薬、理学、化学 |
SDGs | |
応募課題 | |
クラスター長氏名 | 長宗 秀明(大学院社会産業理工学研究部、教授) |
所属する研究者氏名 | 長宗 秀明(大学院社会産業理工学研究部・教授・微生物学/免疫工学) 田端 厚之(大学院社会産業理工学研究部・講師・微生物学) 鬼塚 正義(大学院社会産業理工学研究部・助教・細胞生物工学) 安澤 幹人(大学院社会産業理工学研究部・教授・電気化学/バイオマテリアル) |
研究概要 | 癌治療においては,標準的な外科的治療・放射線治療・化学療法を補う多くの治療法が開発され,特に抗体医薬品や抗癌ワクチンなどによる免疫療法は著しい進歩を遂げている。しかしまだ効果は限定的で,効果を高めると同時に副作用を軽減する目的で化学療法も併用したドラッグデリバリーシステム(DDS)の利用が検討されている。我々は抗体医薬品の効果を高く持続させ,癌細胞の局所で効果を効率的に発揮させるために,リポソームや生分解性ポリマーなどの生体適合性ナノ粒子を用いた抗体医薬品や化学療法剤のマルチプラットフォームの開発を進めている。またそれを用いた癌治療用等のDDSを,迅速簡易に調製できるキットシステムの開発を目指している。具体的にはEPR効果が期待できる各種の生体適合性ナノ粒子の表面を加工し,そこにペプチド転移酵素で種々の癌マーカー特異的組換え抗体や癌免疫抑制シグナル分子を遮断する組換え抗体を連結する。そして,(1)そのナノ粒子内に抗癌剤や細胞毒素等を封入あるいは離脱可能な結合で架橋した癌細胞攻撃用DDS,また,(2)そのナノ粒子表面にT細胞活性化サイトカイン等をさらに連結した癌免疫誘導性DDS等の開発を目指す。その過程で,用いる抗体やサイトカイン等を転移反応基質に変換し発現するベクター系と,その組換え体とナノ粒子の連結・精製を行う反応ユニットからなる汎用性の高いDDS調製キットを開発する。 |
研究概要図 | |
研究者の役割分担 | 長宗 秀明(ペプチド転移酵素を用いたDDS用ナノ粒子の標識化システムの開発等) 田端 厚之(DDS調製キットに用いる組換えタンパク質発現系の構築等) 鬼塚 正義(CHO細胞での組換え抗体やサイトカインの大量生産) 安澤 幹人(転移反応が可能なナノ粒子調製用の生体適合素材の開発) |