徳島大学の研究特集

【終了】阿波人形浄瑠璃のデジタルアーカイブおよび人形製作システムの開発

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】阿波人形浄瑠璃のデジタルアーカイブおよび人形製作システムの開発
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧終了した研究クラスター工学情報人文・社会科学
SDGs
応募課題
クラスター長氏名 浮田 浩行(大学院社会産業理工学研究部、講師)
所属する研究者氏名 浮田 浩行(大学院社会産業理工学研究部・講師・画像処理,3次元計測)
寺田 賢治(大学院社会産業理工学研究部・教授・コンピュータビジョン)
富永 正英(大学院医歯薬学研究部・助教・放射線科学)
吉永 哲哉(大学院医歯薬学研究部・教授・医用画像機器工学)
笹尾 知世(地域創生センター・助教・環境学)
吉田 敦也(大学院社会産業理工学研究部・教授・地域創生,教育工学,生涯学習情報論)
研究概要

徳島大学地域創生センターでは,平成27年11月から「阿波人形浄瑠璃共創プロジェクト」を開始し,先端技術による地域文化の伝承/保存と新しい文化の共創を基本理念に,3Dプリンタによる木偶人形の作成を行い,平成29年2月に,東京にて木偶舎勘緑氏によって,その人形を用いた公演を開催した.本研究では,このプロジェクトの知見や経験を元に,阿波人形浄瑠璃での特に木偶人形について,その形状や色,からくりの仕組み,さらに人形や人形遣いの動きを計測し,デジタルデータとして半永久的に保存する「デジタルアーカイブ」のシステムを構築するとともに,このデータを元に,実際の浄瑠璃の公演で使用でき,かつ,多くの人にも扱えるような木偶人形を製作するシステムについて検討を行う.これまでの結果,3Dスキャナで外部から人形の形状を計測できても,頭内部のからくり機構までは計測できていない.また,3Dプリンタでの材料はプラスチックであり実用においては強度が弱い,という問題が明らかになった.本研究では,医療用のCT撮像装置を用いて頭の内部を撮影し,からくり機構も含めた人形の情報や,動きセンサを内蔵した人形にて人形や人形遣いの動きも計測しデータベース化する.また,実際の使用に耐える構造等を検討し,人形を製作できるシステムを構築する.これにより,阿波人形浄瑠璃の伝統を保存し,普及および新たな文化の創造・発展を促すことが可能になる.

研究概要図
研究者の役割分担 浮田 浩行:研究統括,人形の製作および動きを計測するシステムの開発
寺田 賢治:3Dスキャナおよび高精細カメラによる人形の外観計測
富永 正英:CT撮像装置による人形の内部撮影
吉永 哲哉:CT画像の解析による人形部分の抽出
笹尾 知世:阿波人形浄瑠璃農村舞台調査,データベース化
吉田 敦也:人形製作のための地域連携による暗黙知の形式化と工房の検討
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