徳島大学の研究特集

【終了】LED利用による高機能性有機分子の創出

研究期間 2017/4/1 - 2020/3/31
研究課題名 【終了】LED利用による高機能性有機分子の創出
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧終了した研究クラスター理学化学
SDGs
応募課題
クラスター長氏名 右手 浩一(大学院社会産業理工学研究部、高分子合成化学、教授)
所属する研究者氏名 河村 保彦(大学院社会産業理工学研究部・教授・有機光化学)
今田 泰嗣(大学院社会産業理工学研究部・教授・有機合成化学)
宇都 義浩:(大学院社会産業理工学研究部・教授・生物有機化学)
平野 朋広:(大学院社会産業理工学研究部・准教授・高分子合成化学)
荒川 幸弘(大学院社会産業理工学研究部・助教・有機合成化学)
八木下 史敏(大学院社会産業理工学研究部・助教・有機合成化学)
研究概要

   光エネルギーを駆動力とする化学変換手法の開発は低炭素社会実現に向けて重要である.特に,光化学反応は安全性及びコスト面の観点から工業的利用価値の高い有機合成手法と言える.また近年では,省電力で駆動可能なLED光源の利用研究が注目されている.本研究クラスターでは徳島県の特色の1つであるLEDを利用した,薬理学・医療応用可能な高機能性有機分子の創出法の開発に取り組む.
①LEDを利用したキラル医薬品中間体創出法の開発
   生体分子や天然物の多くはキラリティーを有しており,互いに鏡像関係にある立体異性体の一方のみで構成されている.特に,生体分子と相互作用する医薬品は,極めて高い光学純度での合成が要求されており,簡便かつ安価なキラル化合物供給法の開発が求められている.本プロジェクトではLEDを利用した環境調和型有機光反応による医薬品中間体合成法の開発に取り組む.
②LEDによる薬理活性ポリマーの開発
   近年,がん細胞などの標的部位のみを選択的に破壊する局所的薬理作用発現分子の開発と医療分野への応用が注目されている.ホウ素中性子捕捉療法は,原子炉等から発生する中性子とそれに増感効果のあるほう素との反応を利用して,正常細胞にあまり損傷を与えず,腫瘍細胞のみを選択的に破壊する治療法で,すでに臨床研究の段階にすすんでいる.本プロジェクトではLED照射による光重合を利用して,がん細胞標的型含ホウ素高分岐ポリマーの開発に取り組む.

研究概要図
研究者の役割分担 右手 浩一:研究プロジェクトの統括
河村 保彦:研究①の立案及び推進
今田 泰嗣:研究①の立案及び推進
宇都 義浩:研究②の立案及び推進
平野 朋広:研究②の立案及び推進
荒川 幸弘:合成・有機分子触媒の高分子担持・機能評価
八木下 史敏:合成・機器分析
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