徳島大学の研究特集

天然木材防腐剤を活用した耐久性の高い木質材料の開発(その1) -木材防腐効果を持つ天然物の探索-

研究期間 2019/4/1 - 2022/3/31
研究課題名 天然木材防腐剤を活用した耐久性の高い木質材料の開発(その1) -木材防腐効果を持つ天然物の探索-
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスターバイオ農学生物バイオ
SDGs 15.陸上資源
クラスター長氏名 服部 武文(大学院社会産業理工学研究部、生物資源産業学域・森林科学(林産学)、准教授)
所属する研究者氏名 金丸 芳
徳島大学大学院社会産業理工学研究部生物資源産業学域教授
食品衛生・加工学、食品機能学

佐藤征弥
徳島大学大学院社会産業理工学研究部生物資源産業学域准教授
植物学
研究概要

低炭素社会の構築は、地球温暖化防止に必須である。本社会は、森林樹木を育て、木材としてカスケード型に利用し、最終的に燃焼させエネルギーを回収すると共に、生じたCO2で樹木を再生する、このような炭素の循環利用により成立する。

本社会の成立に向け、我が国は林業を成長産業とし、2025年木材自給率50%以上を目指している。その為には、人工林で最大蓄積量を示す、スギの利用拡大が必要である。それに関し、申請代表者らは、「スギ大径材需要開発研究会」コンソーシアムを形成し、共同研究により、天然乾燥の約1/100の時間で、シロアリ、木材腐朽菌への耐久性が天然乾燥と同等のスギ心材板材の人工乾燥方法を見出した。

この耐久性の一因は、テルペン類等耐腐朽性物質がスギ心材に含有されている事である。しかし、含有量は固体差が大きく、耐腐朽性に固体差がある。さらに、用途により、有毒金属が防腐剤として含浸され、環境汚染も大変懸念される。従って、天然物を用いた木材防腐剤が求められる。

そこで、本研究は、耐腐朽性を示すテルペン類を、種々のテルペン類が多く含まれるスダチ・ユコウを含む柑橘類の皮から探索する事を目的とする。本研究で良い結果が得られれば、得られた成分を、従前の有毒金属に替えて使用する事を検討したい。本研究は、環境汚染を起こさず、高い耐久性をほぼ均等に持つ、付加価値の高い木質材料の調製に繋がる可能性があり、林業・林産業に貢献すると考える。

研究概要図
研究者の役割分担 服部武文: 木材腐朽試験(重量減少率の測定)
耐腐朽成分の抽出
耐腐朽実験(耐腐朽性の検出)系の作成
研究総括

金丸 芳: 耐腐朽実験(耐腐朽性の検出)

佐藤征弥: 木材腐朽試験(腐朽材への菌糸進行定量)
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