【終了】PCR イムノクロマト法を基盤技術とする POFT(Point of Field Testing)システムの 開発

　本研究クラスターでは、簡便・迅速・高感度なPCRイムノクロマト法による微生物の検出・同定システムを基盤とし、様々なフィールド(工業分野・農業分野・漁業分野・畜産業分野・医療分野・公衆衛生分野など)において、その現場での使用が可能な簡易検査システムの構築を目指して研究を行う。

　我々はこれまでに、特許技術「二重標識融合PCRイムノクロマトグラフィー」も利用することによって、様々な検出対象微生物の指標(マーカー遺伝子)をPCRにより増幅して検出の高感度化を達成させ、さらにイムノクロマト法を用いて簡便且つ迅速に検出するシステムの構築を行ってきた。このシステムは、PCRに用いるプライマーを変更するだけで標的とする微生物を自在に変更で きるために汎用性が高く、様々なフィールドでの利用や展開が期待される。その利用・展開の一例として、2018年度までの研究クラスターでは植物工場でのLED殺菌システムの性能評価と品質管理を目的として検討を行ってきた。

　本研究クラスターでは、引き続き植物工場におけるLED殺菌システムの性能評価と品質管理を検討の対象分野とし、現在臨床検査分野で注力されているPOCT(Point of Care Testing)のように、様々なフィールドにおける簡易検査システム「POFT(Point of Field Testing)システム」を開発することを目標に掲げる。そして、発展的には、様々な検出対象微生物を対象としたオンデマンド 型の、簡便・迅速・高感度なフィールドユース対応の簡易検査システムの構築を目指す。 

※画像をクリックするとPDFが開きます。