徳島大学の研究特集

【終了】人工知能技術に基づく個々の病態に最適化された治療的介入技法(AI-Based Behavior Modification: AiBM)の創出

研究期間 2019/4/1 - 2021/3/31
研究課題名 【終了】人工知能技術に基づく個々の病態に最適化された治療的介入技法(AI-Based Behavior Modification: AiBM)の創出
カテゴリー 全てのクラスター研究クラスター一覧医学終了した研究クラスター基礎臨床工学
SDGs 3.保健
応募課題
クラスター長氏名 山本 哲也(大学院社会産業理工学研究部、准教授)
所属する研究者氏名 大森哲郎(徳島大学病院 精神科神経科・教授・精神疾患の精神薬理学的研究)
中瀧理仁(徳島大学病院 精神科神経科・講師・精神疾患の生物学的情報の解析) 
山本哲也(徳島大学社会産業理工学研究部・准教授・精神疾患の生物心理社会的情報の解析と認知行動療法)
内海千種(徳島大学社会産業理工学研究部・准教授・質的情報の解析と心理面接)
牟礼英生(徳島大学病院 脳外科・講師・神経変性疾患の脳情報解析と脳深部刺激) 
森垣龍馬(徳島大学病院 脳外科・助教・神経変性疾患の生化学と脳深部刺激)
藤田浩司(徳島大学病院 神経内科・特任助教・神経変性疾患の脳情報解析)
宮本亮介(徳島大学病院 神経内科・助教・神経変性疾患の生物学的情報の解析)
吉本潤一郎(奈良先端科学技術大学院大学・准教授・機械学習と数理情報学)
Eric Murillo-Rodriguez(アナワク・マヤブ大学・教授・睡眠医学)
研究概要

精神・神経疾患をはじめとした健康問題に対して,個人に最適化されたテイラーメードな治療方法が求められている。こうした治療の個別化には個々の患者に特有な心理・社会・生物学的パターンの理解が必要不可欠となる。

しかしながら,従来の研究においては,実験室・面接室場面での横断的測定や調査法が患者を理解する主な手法であり,「日常生活場面における生物・心理・社会的情報(以下,ライフログ)を扱う方法論が極めて乏しい」という臨床上重要な問題が残されている。

本研究では,このような点を解決する研究手法として,まず近年発展の目覚しいウェアラブルデバイスなどの様々な記録機器を活用した情報技術に着目する。こうした技術は,人々の行動的・生理的情報から位置情報に至るまで,リアルタイムでライフログを収集可能であることから,個別性の理解に大きく寄与する可能性を有している。

加えて,近年の人工知能技術の発展に大きく寄与した「機械学習法」を活用し,個人のライフログに内在する規則性をデータ駆動的に発見することで,個々の病態に最適化された行動変容方法の開発を試みる(なお,応募者はこうした融合的な技術開発の予備的成果により,2019年日本心理学会学術大会「特別優秀発表賞」,SciTech Festival 2018「優秀賞」,日本健康心理学会第30回記念大会「優秀発表賞」を受賞している)。これらの成果は国内外の研究動向においても極めて先駆的であり,徳島大学が誇る医療・工学・心理学のリソースを最大限活用しながら,さまざまな病態を対象とした人工知能技術に基づく革新的な治療方法の開発につながることが大いに期待される。あわせて,脳神経外科学,精神医学,神経内科学,臨床心理学,計算科学といった,多領域の研究者から構成される徳島大学発の研究成果として,大きなインパクトが期待される。

研究概要図


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研究者の役割分担 研究の統括
- 山本哲也
- 大森哲郎
精神疾患患者データの取得
- 中瀧理仁
器質性精神疾患患者・神経疾患患者データの取得
- 中瀧理仁
- 牟礼英生
- 森垣龍馬
- 藤田浩司
- 宮本亮介
健常者データの取得
- 山本哲也
- 内海千種
主要データ解析
- 山本哲也
- 内海千種
- 吉本潤一郎(学外研究者:奈良先端科学技術大学院大学)
- Eric Murillo-Rodriguez(学外研究者:アナワク・マヤブ大学)
論文執筆・成果報告
- 全所属研究者
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