選定クラスター「近紫外-深紫外発光ダイオード照射による病原ウイルス不活化の最適化シミュレーション技術の開発と応用」を実施中の大学院医歯薬学研究部 馬渡一諭講師らの研究成果がMicroorganismsにオンライン掲載されました。
徳島大学大学院医歯薬学研究部・予防環境栄養学分野の高橋章教授、馬渡 一諭講師、児島瑞基大学院生ら7人と同大学院社会産業理工学研究部の榎 本崇宏准教授ら3人、京都府立医科大学感染病態学教室、日本フネン株式 会社の共同研究グループは、A 型インフルエンザウイルスの不活化に最適 な紫外線を決定する新たな指標「R(AE)」を開発しました。3種類の紫外線発 光ダイオード(UV-LED)を組み合わせることで「R(AE)」の高い光源の作成 に成功し、季節性及び鳥インフルエンザウイルスに対して高い不活化効果 を実証することできました。
この成果は7月8日に学術雑誌 Microorganisms にオンライン掲載されました。
また、本技術を特許出願いたしました。
図2. 本研究で用いた紫外線発光ダイオード(UV-LED).jpg (JPG 86.4KB)
図3.UV-LED 及び UV ランプ照射による A 型インフルエンザウイルス(H1N1 亜型)不活化効果の比較.jpg (JPG 98.1KB)
図4.UV-LED及びUVランプ照射によるA型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)のRNA傷害度の評価とウイルス不活化効果との相関図.jpg (JPG 151KB)
図5. 紫外線光源の発光スペクトルとウイルス RNA の吸収スペクトルとの相関性を示した係数「R(AE)」とHybrid型UV-LED.jpg (JPG 116KB)
図6.Hybrid 型 UV-LED 照射による季節性及び鳥インフルエンザウイルスへの不活化効果.jpg (JPG 84.4KB)
▼論文は以下のURLからご覧いただけます。
https://www.mdpi.com/2076-2607/8/7/1014
▼徳島大学ホームページでも紹介されております。
https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/22363.html