大学院社会産業理工学研究部 出口祥啓 教授が実施中の重点クラスター(No.1703008)によるCT半導体レーザ吸収法によるエンジン筒内計測技術が自動車技術会「論文賞」を受賞しました。
徳島大学研究クラスター(1703008 工業応用展開を可能とする最先端レーザ応用計測技術/装置の開発)、産業院では、最先端レーザ計測技術の産業応用を推進しています。
この度、CT半導体レーザ吸収法を用いたエンジン筒内計測(スズキ株式会社様との共同研究成果)に関し、その成果が高く評価され、第68回自動車技術会賞論文賞を受賞しました。
*公益財団法人自動車技術会
【授賞式】2018年5月24日
【受賞者】
出口 祥啓(大学院社会産業理工学部、産業院 教授)
髙木 琢 (先端技術科学教育部知的力学システム専攻博士前期課程)*
*論文投稿時の所属
神本 崇博(大学院社会産業理工学部 特任研究員)
岡本 智美(スズキ株式会社)
渡邉 直人(スズキ株式会社)
【盾】
【概要】
エンジン筒内の燃焼特性を明確にするため、半導体レーザ吸収法にCT(Computed Tomography)を組合せたCT半導体レーザ吸収法を開発し、エンジン筒内における2次元時系列温度計測を実施した。この方法では、エンジンヘッド下部にCT計測セルを挟み込むことにより、筒内の2次元温度・濃度分布が計測できる。広波長域を高速にスキャン可能なレーザ光を複数計測場に照射し、画像再構成を行うことにより、エンジン筒内における2次元時系列温度計測を世界で初めて達成した。本手法は、エンジン構造を改造することなく、筒内の温度・濃度分布を計測できる技術であり、学術的・産業的に高く評価されている。
関連HP
■第68回自動車技術会賞
http://www.jsae.or.jp/09award/jigikaisho/pdf/shosai_68.pdf
■スズキ株式会社(企業ニュース)
http://www.suzuki.co.jp/release/d/2018/0523/