研究期間 | 2020/4/1 - 2022/3/31 |
研究課題名 | 【終了】災害対応型自動車の研究開発 |
カテゴリー | 全てのクラスター、研究クラスター一覧、指定クラスター、終了した研究クラスター、工学、電気電子、機械、人文・社会科学、人材育成 |
SDGs | 7.エネルギー 17.実施手段 |
応募課題 | |
クラスター長氏名 | 山中 建二(高等教育研究センター、助教) |
所属する研究者氏名 | 三宅 一央 (大学院医歯薬学研究部・地域脳神経医療学・特任助教) 三輪 昌史 (大学院社会産業理工学研究部・機械科学コース・准教授・制御研究室) |
研究概要 | 災害対応型とは,徳島地域の災害(浸水・電力インフラ停止)に対応すべく,徳島大学の研究開発を基盤としたものづくりを意味する。徳島の自然災害の特徴として水災害が多く,多雨時に浸水することが多い。そのため交通手段が断たれ孤立することもあり,避難(移動)手段の確保が重要となる。本クラスターで試作した水陸両用の電気自動車は,災害時の電力インフラと,浸水時における移動手段が確保できる。 この試作車は日本で唯一の公道走行可能な電気自動車であり,研究開発によって得られた技術等を,本年度から特許化や共同研究などによって災害時の救助が可能な実用性の高い自動車を目指す。また,災害時のみならず普段時も一般公道が走行可能で,一般車両と同等なメンテナンスで通常時災害時にも対応できる研究車両の製作を実施する。 近年,南海トラフ地震の発生率が上昇しており,徳島は被害が大きくなると予想されている地域でもある。このような災害時において「空」も重要な移動手段になると思われる。現在「空飛ぶ車」について各機関が盛んに研究しており,クラスターで得たモータ制御,駆動技術や軽量化技術,そして防塵防水技術を駆使し,空飛ぶ自動車に着手する。災害時の緊急出動を想定し,「空飛ぶ車」と言えるオリジナル機構を採用した,初の有人走行飛行を実現させる。 この研究開発を通して,分野を超えた研究を行い,視野の拡大や研究レベルの向上,そして,ものづくりに取り組み,学生教育の向上のために学生主導の車両製作も指導する。
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研究概要図 | |
研究者の役割分担 | クラスター長(山中建二) 前年度のクラスターで得られた成果の特許や共同研究への再現確認とデータ数値化 小型高出力電動機と駆動回路の研究開発と試験 水難時などに救助可能な自動車の開発(電動化・防水・浸水対策・推進・浮力向上) 非常用電源とした発電機能の強化 飛行可能な災害対応自動車の製作(空飛ぶくるま・電力供給試験と走行飛行試験) 学生プロジェクトへの技術や教育などの支援 三宅一央 制御回路の研究試作(マイコン・パワーエレクトロニクス回路) ヒューマンエラー対策に向けた安定制御技術(安全支援)の開発 ボディ形状の軽量化と最適化(3Dプリンタ技術の応用) 学生プロジェクトへ教育などの支援 三輪 昌史 飛行シミュレーション 模型(縮小機:ドローン)の試作設計と飛行試験 飛行制御プログラムの研究開発と自動運転化 航空法などの法的調査 |