徳島大学の研究特集

都市大気粉塵中のマイクロプラスチック観測システムの開発

研究期間 2024/10/1 - 2027/3/31
研究課題名 都市大気粉塵中のマイクロプラスチック観測システムの開発
カテゴリー 環境全てのクラスター研究クラスター一覧登録クラスター工学理学化学
SDGs 11.都市
応募課題

ミッション実現クラスターと融合し、社会実装や基礎研究の更なる推進につながる研究課題

防災

クラスター長氏名 水口 仁志(大学院社会産業理工学研究部、理工学域応用化学系、准教授)
所属する研究者氏名 竹内 政樹(大学院医歯薬学研究部薬学域・准教授)
山本 祐平(大学院社会産業理工学研究部理工学域・講師)
研究概要

海洋や河川,底質等に沈着したマイクロプラスチックが環境や生体に影響を与えていることが明らかとなり,さらに近年,大気中に浮遊する微細なプラスチック成分に対する関心が急速に高まっている。大気を浮遊するプラスチックは微細な粒子であり,粒径が小さいほど呼吸時に肺の深部に達し,ヒトの健康に直接影響を与えるものとして懸念されている。都市域におけるタイヤ摩耗粉塵にも強い関心が向けられている今日,これらのプラスチック成分や各種添加剤の環境中の動態は未だ不明であり,サンプリング手法を含めた分析方法の確立が急務となっている。本クラスター構成員は,これらのナノプラスチックとも呼ばれる微量のポリマー成分に対し,熱分解カスクロマトグラフィー/質量分析法を用いた評価方法の開発に取り組んでいる。本手法は,ポリマー成分のみならずその添加剤等をも対象とすることができ,本質的な意味で環境影響の評価と対策に寄与することができる。本研究クラスターは環境防災の見地からも,極めて重要なテーマである。

研究概要図


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研究者の役割分担 水口 仁志(社会産業理工学研究部・理工学域・准教授):研究総括,熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析法による微量ポリマー成分の分析方法の確立
竹内 政樹(医歯薬学研究部・薬学域・准教授):大気粉塵のサンプリング方法の確立,大気中におけるポリマー成分の動態調査への展開
山本 祐平(社会産業理工学研究部・理工学域・講師):大気粉塵中の無機成分分析
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