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新規免疫抑制剤ボクロスポリンの副作用の要因が世界で初めて解明されました!

インキュベーションクラスター「代謝異常症関連臓器障害の克服を目指したIntegrated Science -Single Cell AnalysisからDigital Device・AIの活用まで-」に所属する長谷川一宏准教授らが新規免疫抑制剤ボクロスポリンの副作用の要因を世界で初めて解明しました!

徳島大学大学院医歯薬学研究部腎臓内科学分野の長谷川一宏准教授、脇野修教授らは、新規免疫抑制剤のボクロスポリン(英語名 Voclosporin、商品名 ルプキネス)の副作用のうち、急性腎障害時に、腎臓に目玉様異常構造ペルオキシソームが出現することをマウスモデルのみならず、ヒト腎生検検体にて発見しました。また、この異常なペルオキシソーム出現の原因毒性インドール物質も既に同定し、その要因を解明しました。さらに、この毒物除去体も発見し、目玉様異常ペルオキシソームの除去にも成功しました。
ボクロスポリンの副作用克服の道を開き、ループス腎炎などの幅広い免疫抑制治療に強い明光が注がれる展望を開いたこの研究成果は2025(令和7)年5月21日(日本時間)、米国腎臓学会雑誌、『Journal of the American Society of Nephrology(JASN)』に掲載されました。
今後、長谷川准教授・脇野教授らの研究グループはこの毒物除去体の活性化剤を開発し、臨床応用への展開を進める予定です。
 

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◆詳しくは大学HP(プレスリリース)をご覧ください。
URL:https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/62721.html 外部のサイトに移動します

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