徳島大学研究クラスターの研究や支援について

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第3期中期目標期間[2016-2021]における研究クラスター制度について

1. 趣 旨

 本学では、徳島大学改革プランを策定し、「徳島大学の理念、目的、目標と基本方針」のうち理念に基づいた目的MTP(massive transformative purpose)として、1)人類の健康を守る画期的な医療・福祉を実現するために、成果を論文として発表し、さらに社会に還元するために、様々な医療技術、医療製品、医薬品などを開発すること、2)人類の問題を解決し、研究成果を社会に迅速に還元し、国際及び地域社会の平和な発展に貢献すること、を掲げている。
 この実現に向けた研究を推進するためには、学部や研究分野を超えた横断的研究を行うなど、大学として新たなイノベーションを創出できる環境を作る必要がある。ついては、分野を超えた複数の研究者からなる研究集団(研究クラスター)を組織し、研究費を効果的に配分するとともに、本学の理念実現に貢献できる研究を選定・支援する体制を構築する。
  

2. 研究クラスターの意義、目的

(1)研究成果を発信して「徳島大学の強み」を明確化する

 今後、一法人一大学から一法人複数大学に移行する可能性の高い状況では、地方大学は総花的ではなく、大学の特徴となる研究を打ち出していく必要がある。そこで、個人の研究者ではなく、研究集団である研究クラスターの活動や成果を発信することで、学外(国や県、企業)に対して「徳島大学の強み」(ブランドイメージ)を明確化し、他大学・研究施設との差別化を図る。特に、研究クラスターのホームページを充実させ、「徳島大学の強み」をアピールするだけでなく、徳島大学の研究が一覧できる場とする。また、本年度は新たな試みとして大学支援機構とタイアップし、代表的な研究クラスターに所属する研究者と研究内容を紹介し(Excellent researchers)、 本学の研究を社会へアピールして研究支援の寄附を集めるとともに、大学の研究を応援する研究サポーターズの設立も目指す。

(2)研究環境を整備し、研究を推進するための資金を確保する

 運営費交付金が毎年減額されており、将来的に基盤的な研究費の確保が一層困難となる見通しとなっている。そのような厳しい状況において、本学の研究推進、研究環境整備に歯止めがかかることのないように、研究クラスター事業では、研究シーズの発掘・育成を通じた外部資金等の獲得のみならず、研究成果を基盤とした自己収入拡大を視野に入れ、多様な財源による研究環境の維持・向上を目標としている。また、中心となる研究クラスターのテーマをもとに大型研究費、概算要求、補助金の獲得を目指し、企業との共同研究を進めることで、ライセンス料収入の獲得を目指す。獲得した資金は、研究クラスター事業の自立運営のみならず大学全体の研究基盤強化に還元することを目標とする。

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(3)研究組織の再編

 研究クラスターを発展させ「大学の顔」となる研究領域を育てていく中で、研究クラスターを中心に大学の研究組織を再編していく。本学の研究を大きく2つに分け、一つは将来の社会変革に貢献する様な「先端基礎研究」とし、もう一つは現在の社会的課題の早期解決を目指した「社会実装研究」とする。前者は、ライフサイエンス研究領域で伝統ある先端酵素学研究所とノーベル賞を受賞したLED研究を発展・進化させるために2019年3月に設置されたポストLEDフォトニクス研究所を、後者は、2018年4月に設置された「産業院」を先頭にし、研究クラスターを中心に大学全体の研究を戦略的に進める。

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